検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:580,040 hit

24 ページ25

『やばい』

入口のそばで微笑む大海弥くんを見て、生命の危機を察知した瞬間にパット脳裏に浮かんだのがこの単語。

未だキャーキャーわめいている蟻んこは置いといて、重大なことを思い出した。

―昼…またココ来いよな

なんて、言われてたのを忘れてた自分が恨めしい。

「おい。どういう了見でココにいやがんだ」

逃げなくちゃ…とは、思うけど…その前に体が動かないから無理。

「えっと…忘れて…ました…テヘッ…すんません」

ちょっとふざけただけなのに睨まれて即謝ってしまった…一生の不覚だ。

「ちょっと来いや」

強引に立たされ、傍で眺める早苗に助けをこう前に教室から引きずり出され、

あっという間に屋上に連れて来られた。


.


.


.


「理由を説明しろ」

「いや、忘れてたんだよね」

「俺との約束を?いい度胸じゃねーか」

妖しく口角を上げる大海弥くんから逃げ出したくなったのは気のせいなんかじゃない。

「謝るから…ご飯食べよ?」

「チッ…出せよ」

何を!?

「何をじゃねーし。俺の弁当だよ、べ・ん・と・う」

「出したらいいでしょ?それにそこまで強調しなくても…」

「星原が俺の弁当作るに決まってんだろ」

「いつそんなこと決めたっけ?」

「お前が俺に告ったとき」

記憶を遡ってみるけど…そんな記憶はどこにもない。

それどころか、当初の目的を忘れてることを思い出した。

そういや、あたし…大海弥くんをあたしに惚れさせようと意気込んでたよね…

思いっきし大海弥くんのペースにつられてんじゃん

ダメだなー

なんて、落ち込む暇はない。

「食べちゃダメ!!」

「んだよ…」

たこさんウインナーに手を伸ばす大海弥くんからたこさんウインナーを救出す方が優先順位は高いから。

25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (252 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
設定タグ:夢叶 , オリジナル , 俺様・S彼   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢叶(プロフ) - ざわちゅうさん» ありがとうございます(´∀`*)お名前と同じですねww…ざわちゅうって言葉出してましたか?(^_^;) (2012年7月23日 23時) (携帯から) (レス) id: fccec6d73b (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - ふうみきさん» えっ、お上手だとか…てれr(( ケータイ小説ハマってるんでその影響出てるかもしれないです^^;でも、褒めていただきありがとうございます!! (2012年3月29日 18時) (レス) id: b5f5af4019 (このIDを非表示/違反報告)
ふうみき - 小説を書くのがお上手なんですね〜プロの携帯小説みたいです** (2012年3月29日 9時) (レス) id: 0c659a6204 (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - ぺどう沢さん» そんな人がいるなんてうらやまs((キュンキュンしていただきありがとうございます^^ (2012年3月28日 22時) (携帯から) (レス) id: fccec6d73b (このIDを非表示/違反報告)
ぺどう沢(プロフ) - 好きな人の性格に似てたところがびっくりしましたwww何か・・・キュンキュンきちゃいました/// (2012年3月26日 15時) (レス) id: 5e2d8de545 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢叶 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kagurakamuisougo/  
作成日時:2012年2月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。