好きだとか言うなら証拠を見せろ 続編【名前変換オリジナル】

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「腰抜かすなよ？」

そう言って、顔を傾けながら倖夜は綺麗な顔をあたしに近づける。

何をされるのか分かったあたしも、満更じゃないのでそれを受け入れようと目を閉じた。

あと少しで、倖夜の唇とあたしの唇が重なる……って時に、邪魔者は訪れた。

「待てぇぇぇぇええええええ!!」

荒々しい声にあたしと倖夜は一気に顔を離す。

「な、何!?」

大きな声の根源を見渡すと、校舎の中から何かがこちらに向かってきている。

「んだよ、アレ」

小さくどころか、思い切り舌打ちする倖夜は邪魔者が入ったことにご立腹らしい。

「お前たち！ 今すぐ離れろ!!」

あたし達の前に現れた邪魔者はかなりのスピードで走ってきたらしく、大きく肩で荒い呼吸を繰り返している。

２３人ぐらいの男女に取り込まれてあたしはタジタジとしているのに、倖夜はこの集団が何なのかを知っているらしく、更に大きな舌打ちをした。

「えっと、何か用で」

「おい、散れよ」

……せめて最後まで言わせて欲しかったな!!

あたしを隠すかのようにあたしの前に倖夜は立った。

文句を口にしようなら、どうなるか分からないので何も言いませんがね？

「うるさいっ!!」

甲高い女子の声が威嚇する。

チキンなあたしは肩をすくめる。

え、もしかしてこれって……倖夜のファンクラブ……？

あたしの嫌な予感は寸分の狂いを見せるも当たった。







「「我々は、Aきゅんファンクラブだ!!」」

「はい？」

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