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「Aっちー」
「んー？」
机の真正面からキョロっと瞳を覗かせる葎夜は心無しか楽しそうに瞳を細めている。そんな葎夜から伸びてくる手を払う。
「Aっちなんか楽しそうじゃないねぇ」
「まあ……ねー」
「あっ、分かったぁ。どーせ『倖夜と一緒じゃないのに楽しめるわけないじゃない』とか思ってんでしょぉ？」
相変わらず間延びした話し方で話す葎夜は裏声であたしのモノマネをしてみせた。
いつもみたいに返そうと思えないのであたしは頷いてみせる。
「あれ、なんで元気ないのぉ？いつもだったら『そうなんだよ!!倖夜と一緒にクラスの屋台出来ない文化祭なんて存在価値ないよね!!』とか言うのに」
図星すぎてっていうか、さっきまで考えていたことなだけに苦笑いしか返せない。ていうか、そろそろ切り替えなきゃだ。
あたしは机に思い切り頭を打ち付けてから携帯を取り出した。
「葎夜当たりすぎてて怖いよ。ストーカーか何かなの？だったら通報しなきゃ!!おまわりさぁぁぁん!!」
「いやいや、Aっちの今の行動の方が奇怪すぎて俺はスクールカウンセラーの先生呼んでこようか迷ったよぉ」
「え、それ完璧にあたしやばい子扱いじゃんか!!止めてよ!!」
「え？何か言ったぁ？俺聞き取れなかったからもうちょっと大きい声で叫んでくれるぅ〜？」
「あたしがキチガイみたいだからやめてくれる！？！？」
シーン……。あっ、やばい。ちょっとあたし今全世界で一番テンパってる気がする。どうしようどうしよう。
椅子をひっくり返してまでも勢い良く立った状態のまま静止すること数十秒……。
「「誰かスクールカウンセラーの花野先生呼んできて!!」」
「呼ばなくていいから!!」
クラス全員が一致団結して同じことを言ったのはこれが始めてだった。
さすがに恥ずかしすぎて真っ赤に熟れた顔を隠しながらあたしは机に顔を伏せた。
「……倖夜のタンスから盗ってきたタオル貸しといたげるぅ〜」
ふわっとあたしの頭にタオルをかけてくれた葎夜は席に戻っていった。
これが倖夜のタオルか……いい匂いだな。
「ｽｩﾊｧｽｩﾊｧ……うへへ」
思う存分タオルの香りが嗅いだところであたしは顔を上げた。
そして、固まった。
「……お前、何で俺のタオル持ってんだよ」
倖夜がドン引きした状態であたしを見つめている。あらやだ、あたしってばやっちゃった感じか。
ラッキーアイテム
革ベルト
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リリア - 私激ハマリしてます！更新頑張ってください！ (2018年5月28日 19時) (
レス) id: 97c05e3e55 (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - 咲月 *さん» お久しぶりです！そのちょっとだけの時に読んでもらえて嬉しいです！言葉通りゆっくりとですが更新し続けるのでよろしくです(￣∇￣*)ゞ (2014年12月15日 12時) (レス) id: 42f54dee88 (このIDを非表示/違反報告)
咲月 *(プロフ) - おおおう！？黙 ちょっとだけ久々に来てみたら！ 新しく更新されてる！！！← 夢叶さんお久しぶりですっ( ^o^)Гﾁﾝｯ 次の更新、楽しみに楽しみに待ってますn((( (2014年9月16日 17時) (携帯から) (レス) id: 7548918c6c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - この作品とっても面白いです!!今日、1から全部見てきました。更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2014年3月28日 15時) (レス) id: e08c48402a (このIDを非表示/違反報告)
∞プリン ∞ - 更新楽しみにしてます！頑張って下さい。 (2014年3月21日 22時) (レス) id: 2134f5ebeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢叶 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kagurakamuisougo/
作成日時：2012年7月14日 15時
