君は泣いていた。【岩泉一】

22 二度目の ページ22

「本当にごめん‼明日聞くから‼」


電話が終わった後、

徹は何度も何度も頭を下げて謝ってきた。


同窓会を抜け出して来たようだけど、

どうしても来て欲しいとしつこく言われたようだ。


無理して来てくれたんだしいいよ、

逆にごめんね。私はそう言うとニコリと笑った。








.






一人になった後で、

ドリンクバーでオレンジシューズを入れてきた私は

意味もなくグルグルとストローでかき混ぜた。



久しぶりに岩ちゃんに怒鳴られたな…

なんて思いながら。







岩ちゃんにあんなに怒鳴られたのは

今日のと、１年前の…高校三年の夏の時のとで、

２回だけ。







.






あの時も今日と同じように

岩ちゃんは眉間にしわを寄せて_________。

23 《嫉妬の連鎖》→←21 兄弟

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す