今日のわんこ 94号 続き ページ10
無陀野「…もう、人質された鬼の回収は終わったんだな…。」
鬼「う、うん…。もういつでも逃げれるよ…。(いつもならすぐ終わるダノッチが苦戦してる…。てことはあのお姉さん相当強者ってことだよね…。)」
A「(全体的な戦力も考えてこのまま止めた方が得策…。今回は負け戦だったわね…。)何?帰るの?それならこっちもこれ以上被害が無くなるし助かるには助かるけど…。」
Aさんは刀を地面に差して柄の頭部分に顎を乗せてそう言う。
その一言に俺らは驚愕の声を上げる。
真二「Aさん!」
真一「鬼を…逃がすんですか…。」
無陀野「…。」
鬼「…。」
A「…。悔しいけど、全体的な状況も考えてこっちは不利な状況だ。このまま続ければ全滅。全員助からない。だから、今回は私たちの負けだ。まだ急げば他の隊員も全員助かる。撤退するぞ。」
Aさんはその辺に投げ捨てた鞘を重たい動きで拾い上げると、その刀身をしまう。
A「(帰ったら手入れだな…。)今日もお疲れ…。」
自分の刀を大事にそう撫でていると、瓦礫の影から物音がしてまだ警戒心が溶けていない全員の緊張感が引き戻される。
全員「!」
次の瞬間、冷たく渇いた破裂音がその場の状況を支配する。
パ ァ ン … !
無陀野の隣にいた鬼が何かの影響で後ろに倒れていく。
それと同時に赤い粒が空中を浮遊していることは誰の視界にも捕えた。
音がした方へ視線を向けると、物陰で隠れていた隊長の手には拳銃が握られている。
その銃口からは煙が上がっているのを見て全てを理解した。
A「…っ、の馬鹿…!」
Aさんは隊長に向かって駆け出す。
隊長「死ね、ゴミども…!」
悪意に満ちた笑みと横で倒れている鬼に無陀野はクズを睨み付けて血を出す。
【雨過転生】
今まで以上の血の兵隊がクズに向かって弓矢を向ける。
矢が放たれる前にクズの前に立ちはだかるAさん。
A「隊長…!下がって!」
Aさんはクズを咄嗟に後ろへ突き飛ばす。
矢は放たれて一斉にAさんの方へ迫る。
A「っ!(ダメだ…!間に合)」
無数の矢がAさんへ辿り着くのと同時に辺りは土埃で舞う。
真一&真二「Aさん!!!」
土埃が落ち着く頃、Aさんは地面に倒れている状態でその後ろでクズも気絶していた。
Aさんはもろに食らったらしく右肩からあばらの位置まで血がにじみ広がり、他の隊員たちが来た頃には最優先で処置が行われた。
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カギ(プロフ) - ジョーカーさん» 応援コメントありがとうございます(о´∀`о)まだ頭の中で流れを作り出してる最中ですが、皆さんが知ってる原作と少し違う世界が味わえたらなと思います。ご期待ください…!! (3月31日 9時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になる終わり方!あと、4になったら本編って書いてあってそれも楽しみ!でも、小説書くの大変だと思うのでゆっくりで大丈夫です☺️頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (3月31日 9時) (レス) @page40 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!!もっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります(*`・ω・)ゞ (2月26日 7時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - 祝100話!!おめでとうございます🎊🎉これからも頑張ってください!応援してます!! (2月25日 21時) (レス) @page17 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» そこまで言ってくれるとは…!!(///∇///)これからもまだまだ続きます!! (2月2日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2024年1月28日 21時