今日のわんこ 123号 ページ47
翌朝
今日、Aの異動命令書が研究所の掲示板に貼られる。
場所は東京都杉並区高円寺担当本部。
朝食の準備が終わるのと同時に1人の隊員が息を切らしてキッチンに戻ってくる。
キッチン2「おい!A!!」
A「…貼られてた?」
キッチン2「おぉ…でも、お前この間言ってた場所じゃないぞ!?」
Aの中で嫌な予感が渦巻く。
A「……え?」
Aは急いで掲示板へ向かう。
そのあとを隊員たちがついていき、掲示板前で集まっている人盛りの隙間に滑り込んで掲示されている真新しい紙を読んだ。
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辞令
桃腕 A 殿
令和✕✕年✕月✕日をもって、貴殿を東京都△△区本部○○部隊隊長に命じる。
令和✕✕年✕月□日
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A「(△△区…?隊長…?……!)」
桃太郎機関トップ大皇帝の印があることに気付き、目の前の紙に焦りが出る。
視界の端には桃坂。
理解が追い付かないまま怒りだけが腹の底で煮えくり返り、紙を見て呆然としている隊員たちを置いてAは桃坂の腕を掴む。
A「ちょっと付き合えや…」
桃坂「……」
人盛りから少し離れた給湯室に入り、Aは振り返った瞬間桃坂の胸ぐらを掴んでドアに押し付ける。
桃坂は特に抵抗はせず、胸ぐらを掴まれている手首だけを握っているだけだった。
A「どういうことだ!!」
桃坂は何も答えず、ただしたこととしたら電話がかかってきたスマホの画面をAに見せるくらいだった。
バイブと共に視界が認識するものは【右京】の文字。
Aは酷く眉間にシワを寄せてスマホの画面を睨み付ける。
Aは手荒く桃坂からスマホを奪い取って掴んでいた胸ぐらを離す。
乱暴に通話ボタンをタップさせて耳元に当てる。
無言で乱れたシャツを直している桃坂を見ながらスマホの奥から聞こえてきたのは少し暗そうな右京の声だった。
右京『よぉ…』
A「辞令見ました。あれ、どういうことですか?元からあれが目的だったんですか?」
どんなに抑えても滲み出てくる怒りをそれでも抑えていると次に聞こえてきたのは謝罪の声だった。
右京『それに関しては悪かった。俺の考えが甘かったみたいだ…。』
A「…どういうことですか?」
右京『上が五月雨たちを使ってお前と接点がある人間をマークしてたんだ。』
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カギ(プロフ) - ジョーカーさん» 応援コメントありがとうございます(о´∀`о)まだ頭の中で流れを作り出してる最中ですが、皆さんが知ってる原作と少し違う世界が味わえたらなと思います。ご期待ください…!! (3月31日 9時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になる終わり方!あと、4になったら本編って書いてあってそれも楽しみ!でも、小説書くの大変だと思うのでゆっくりで大丈夫です☺️頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (3月31日 9時) (レス) @page40 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!!もっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります(*`・ω・)ゞ (2月26日 7時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - 祝100話!!おめでとうございます🎊🎉これからも頑張ってください!応援してます!! (2月25日 21時) (レス) @page17 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» そこまで言ってくれるとは…!!(///∇///)これからもまだまだ続きます!! (2月2日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2024年1月28日 21時