今日のわんこ 121号 ページ45
鬼の捕獲を終わって歪と岼は街へと向かった。
駅近のデパートに入って女性の来店が多いアクセサリー雑貨店に入る。
傷隠しのマスクを着けて歪は店内を廻る。
歪「かんざし…かんざし…」
店員「どうかされましたか?」
岼「ごめんなさい、かんざしを探しているんだけれど…」
店員「はい、それでしたらこちらにございます。」
店員は飾られているかんざしをいくつか取り出すと、歪は色とりどりのかんざしを眺める。
歪「(どれも綺麗…。)」
グラデーションカラーやレジン、単色と様々なデザインの物が多かった。
その中でも歪は一番目につくレジンのかんざしを手に取る。
透き通るレジンの中には小さく黄色い花が数輪可愛らしく咲いていた。
歪「…。」
歪は中にある花を撫でるようにかんざしに触れて目を離せずにいた。
岼「…もう少し見ていくわ。」
店員「かしこまりました。」
店員はレジの方へと戻っていき、岼も商品を見ながら歪の意見を聞く。
岼「どうするの?」
歪「んー…」
他のものも吟味し直す歪。
かんざりだけでも種類多様で歪はうなりながらかんざしたちとにらめっこをする。
岼はそれを見守って自分もAへの誕生日プレゼントを探し始める。
岼「(あの子は当分あそこから動かなそうね…。さて、私は何をあげようかしら…。Aとはまだまだ仲良くしていたいし、時間を共有したいってことで腕時計とかにしようかしら。うーん、あの子に似合うのは…。)」
2人で雑貨店を廻ってみて数時間が過ぎ、2人ともラッピングされた袋が入ったレジ袋を手に店を後にする。
歪「……」キラキラ
岼「コラ、歪。ちゃんと前を見て歩かないと危ないわよ。」
レジ袋の中身をガン見して歩いている歪に注意すると、嬉しそうな表情をして岼に礼を言う。
歪「岼さん、ありがとうございます!岼さんがいなかったら僕Aさんにこんなキレイな贈り物買えなかったです。」
岼「そう、良かったわ。」
嬉しそうにしている歪を微笑ましく眺めていると、突然あるショーケースを覗き込む歪。
その店はジュエリーショップ…。
歪が覗いているショーケースには眩しく輝く指輪が飾られていた。
岼「こーら…!まだ早いって言ったでしょ?まず付き合いなさい!!」
歪「これ…Aさんがつけたらキレイ…。」
岼「……お金は?」
歪「卸せばあります。」
岼「あの子のサイズは分かるの?」
歪「サイズ…?」
岼「…………ハァ…。」
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カギ(プロフ) - ジョーカーさん» 応援コメントありがとうございます(о´∀`о)まだ頭の中で流れを作り出してる最中ですが、皆さんが知ってる原作と少し違う世界が味わえたらなと思います。ご期待ください…!! (3月31日 9時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になる終わり方!あと、4になったら本編って書いてあってそれも楽しみ!でも、小説書くの大変だと思うのでゆっくりで大丈夫です☺️頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (3月31日 9時) (レス) @page40 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!!もっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります(*`・ω・)ゞ (2月26日 7時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - 祝100話!!おめでとうございます🎊🎉これからも頑張ってください!応援してます!! (2月25日 21時) (レス) @page17 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» そこまで言ってくれるとは…!!(///∇///)これからもまだまだ続きます!! (2月2日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2024年1月28日 21時