今日のわんこ 96号 ページ12
現在
真一「それからはAさんも目を覚ましてここに来た。」
真二「もうここに来てもう3年か…。早いな…。」
歪「でも…なんで真一さんたちが普通の隊員でAさんはキッチンへ…?」
まだまだ溢れ出てくる疑問に歪はまだ納得がいかなかった。
真一「言っただろ。あのクズはそういう奴だ。」
歪「!」
真一の言うクズ…その隊長は人を粗末に扱う人…。
その隊長にとってはAの存在が嫌いだった…。
歪「だから…Aさんはどこの部隊にも就けずにキッチンへ…?…Aさんがいない間の家事はどうしてたんですか…。」
歪は頭を下げながら質問を続ける。
漂う空気が少しずつ変わっていくのを感じながら真一は応える。
真一「Aさんがいなかった頃は部隊別で当番制になっていた。」
真二「むしろ掃除は各階で適当にやってた。」
歪は密かにAとした会話を思い出す。
"歪「乾燥機はないんでしたっけ?」
A「あることにはあるんだけど、私は使っちゃダメなんだよね〜。」
歪「え、なんでですか?」
A「……そういう決まり。」"
歪「(そういう決まり…。確かにAさんはそう言っていた…。)乾燥機とかその他の物もAさんだけ使っちゃダメって…。」
嫌でもキツくなっていく発音に真一たちはそのまま答える。
真一「あのクズからの指示だ。破ったらAさんは強制解雇することにされてる。」
歪「!!」
強く歯を食い縛ってその場にいない隊長に殺意を向ける。
真二「…!」
真一「…。」
漂よう殺気に真二は少しだけ動きが硬直し真一は静かに歪を見つめた。
そんな空気の中、すぐ口を開いたのは真一だった。
真一「(すごい殺気だな…。)…歪、落ち着け。」
歪「…。」
歪はようやく顔を少し上げて真一を見る。
真一「気持ちは痛い程分かる。だが、お前まであんなクズのことを考える必要はない。」
歪「でも!!」
真二「歪!!」
珍しく怒りを露にする歪に真二は叫ぶ。
真二「お前まであんな奴に腹立てんな。」
それでもまだ歯を食い縛って言う歪。
歪「だって…おかしいです…そんなの…。」
歪の瞼からは大粒の涙がこぼれ落ちる。
真一&真二「……。」
歪「真一さん…真二さん…僕…悔しいです…。」
怒りから悲しみに変わっていき、泣き始める歪の頭に双子は手を乗せる。
二人揃って泣く歪の頭を撫でた。
真二「なんでお前が泣くんだよ…。」
真一「歪は優しいな…ありがとう。」
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カギ(プロフ) - ジョーカーさん» 応援コメントありがとうございます(о´∀`о)まだ頭の中で流れを作り出してる最中ですが、皆さんが知ってる原作と少し違う世界が味わえたらなと思います。ご期待ください…!! (3月31日 9時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になる終わり方!あと、4になったら本編って書いてあってそれも楽しみ!でも、小説書くの大変だと思うのでゆっくりで大丈夫です☺️頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (3月31日 9時) (レス) @page40 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!!もっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります(*`・ω・)ゞ (2月26日 7時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - 祝100話!!おめでとうございます🎊🎉これからも頑張ってください!応援してます!! (2月25日 21時) (レス) @page17 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» そこまで言ってくれるとは…!!(///∇///)これからもまだまだ続きます!! (2月2日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2024年1月28日 21時