今日のわんこ 54号 ページ10
※今回はだいぶ話が長めです。
※冬休みの期間は毎日更新しようと思ってます。
A「ハァッ…ハァッ…」
幼いAは夜の道を走っていた。
勢いで家から飛び出して裸足のまま薄く積もっている雪を蹴っていく。
だれか…だれか助けて…。
後ろからする足音がすぐ近くまで来て次の瞬間、凄まじい力で肩を引っ張られる。
A「!」
「捕まえた…!」
追いかけてきた鬼の手にはナイフが握られている。
「悪いな。」
不気味な笑みをする鬼は勢いよくナイフをAに振り下ろす。
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A「!!」
目を開けると、真っ暗な空間と天井が視界に広がっていた。
A「ハァ…ハァ…ハァ……ハァ…」
喉にある固唾を飲み込んで上半身を起こす。
肌に冷たい空気が触れて思わず身体が震える。
A「?あ…あった…。」
寝る前にかけていたはずの掛け布団と毛布がどこにも見当たらず、ベッドから落ちている2枚を見つけて安堵の一言をもらう。
布団と毛布を同時に引っ張り上げて身体にかける。
A「……」
寒さのせいか…それともさっきの悪夢のせいか…なかなか眠りにつくことができない。
A「……毎年毎年…勘弁してくれ…。」
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一方、その頃歪は夕飯のお盆を持ってキッチンに向かっていた。
"院長「やっぱ夕飯いらなーい!歪くん、これ代わりに食べちゃって!」
歪「はい。(時間は…夜中の2時…Aさんたち多分もう寝てる…。)」"
急いで食べてキッチンに向かうが、案の定いつものキッチン場が真っ暗で人の気配すら感じなかった。
歪「(やっぱりダメだった…。仕方ない…朝一で出してお願いしよう…。)」
キッチン場から背を向けてしばらく歩く先にはAの部屋がある。
歪「(Aさんも寝てるかな?)」
スヤスヤと気持ち良さそうに眠っているAを想像して自然と頬が上がる歪。
そのままAの部屋を通り過ぎようとすると、中から声が聞こえてきた。
A「……毎年毎年…勘弁してくれ…。」
歪「?」
Aの声はドア越しでも震えているのが分かった。
Aを心配しながら歪はその場を立ち尽くした。
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? ?*ジョーカー(プロフ) - 私も能登半島に近くないところにいるので大丈夫でした☺️ (1月4日 18時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» 応援と好評のコメントありがとうございます!(*>∀<*)これから今日の分の更新をしますので、お楽しみください🎵 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» こんにちは!私は能登半島より間反対の場所なので大丈夫ですb読者さんたちの中で能登半島または近場だった方がいたらと心配でストーリーとは別個で投稿させていただきました(о´∀`о)??*ジョーカーさんは地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - ストーリーの内容がどんどん深くなってきてこれまでよりももっと次の展開が楽しみになってます!😆大変だとは思いますがこれからも更新頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - 能登半島地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年12月9日 11時