今日のわんこ 80号 続き ページ40
その日は微妙に歪を避けつつも午後の段階で平熱が続いたので明日には仕事復帰ができそうだった。
歪「Aさん…悪夢大丈夫ですか?一緒に寝ますよ?」
A「大丈夫…!もう見ないから!(それどころじゃないっつーの//!)」
歪に背を向けて寝ていると、また背後から声がしてくる。
歪「…Aさん、僕はお兄さんと比べて未熟です。でも絶対にAさんを護ります。」
A「…うん。」
歪「だから……だから……。」
言葉が浮かばないのか突然言葉のキレが無くなる歪。
背中越しで聞いていたAは歪の様子に思わず吹き出す。
A「フッ全く…。いきなり背伸びして大人ぶろうとしなくても良いわよ。」
Aは歪との距離感に緊張が無くなって歪と向き合うように寝返りをうつ。
Aが内心面白く感じて歪を見つめていると、歪は頬を膨らませて言う。
歪「ダメですか?好きな人にカッコつけちゃ。」
A「さぁ?私には分からないな〜。」
なんて意地悪なことを言うと、更に頬を膨らませる歪。
歪「むー…!!」
A「(ハムスターw)ごめんごめん。」
それから1時間程経ってAは静かに眠りにつく。
A「スー…スー…。」
歪「…。(今のところ見てなさそう…。)」
歪はゆっくりとベットから起き上がってAのベットに行く。
静かに寝息を立てているAの手を優しく両手で包み込む。
歪「(こんなことしかできないのが悔しい…。)」
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Aの夢の中
雪で真っ赤に変色した裸足で真っ暗な空間に立ち尽くす。
幼いA「(もう歩けない…。)お父さん…お母さん…。」
大粒の涙が勝手に零れてく。
すると、正面から歩く靴の音が聞こえてくる。
幼いA「…!」
恐怖のあまり足がすくむ。
まだ姿を現さない誰かにAは叫ぶ。
幼いA「…っ、来ない、で!!」
それでも止まらない足音。
Aは恐ろしさのあまり震えが止まらなくなって流れ続ける涙も隠すように顔を腕で隠す。
すると、ついにその相手はAの目の前に止まりAは顔を上げず腕の隙間で見えるその靴しか見れず固まっていた。
幼いA「ハァッ…ハァッ……っ!」
強く目を瞑ると、その小さな体を抱き締められた。
幼いA「…?(お兄さん…?)」
「Aさん。」
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A「……歪…?」
眠い中、見なくても分かるその両手を強く握り返した。
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? ?*ジョーカー(プロフ) - 私も能登半島に近くないところにいるので大丈夫でした☺️ (1月4日 18時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» 応援と好評のコメントありがとうございます!(*>∀<*)これから今日の分の更新をしますので、お楽しみください🎵 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» こんにちは!私は能登半島より間反対の場所なので大丈夫ですb読者さんたちの中で能登半島または近場だった方がいたらと心配でストーリーとは別個で投稿させていただきました(о´∀`о)??*ジョーカーさんは地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - ストーリーの内容がどんどん深くなってきてこれまでよりももっと次の展開が楽しみになってます!😆大変だとは思いますがこれからも更新頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - 能登半島地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年12月9日 11時