今日のわんこ 77号 ページ35
早足でスマホをいじりながら誰いない給湯室で深夜に電話をかける。
少し時間的に非常識だが、アイツなら良いだろう。
それにしてもアイツが情報を漏らすなんてミスをするとは思えない。
私以外で条件が合う奴と見つけて捨てられた感じか?
いや…それならまだ私に使える出汁はあるだろ…。
アイツはとことん使えるものは骨の髄まで使い尽くすタイプだ。
しばらくコール音が鳴ってからガチャって音がしてそのまま本題に入る。
A「おい、深夜。私の情報漏れてんだけど」
会話の途中で別の若い人間の声が割り込んでくる。
『あの…どちら様ですか?』
A「(?番号は間違ってないはず…。)華厳の滝研究所所属桃腕 Aです。桃巌 深夜隊長にご用がありまして、今席を外しておられますか?」
すると、電話の主は少し気まずそうに真実を伝える。
『深夜隊長は今年の10月に鬼との戦闘で殉職されました。』
A「……そうですか。わざわざお伝えありがとうございます。それでは失礼いたします。」
『はい。』
通話を切って真っ暗な液晶にはAの顔が写り込む。
A「(そういうことね…。これはヤバイな…。じいちゃんにバレるのも時間の問題か…。)」
今後のことにどうしようかと考えながら医務室の方に戻ろうとすると、背後から手首を強く掴まれる。
A「!」
Aはすぐ手を振り払い、背後にいる桃太郎の胸ぐらを掴む。
Aの手を掴んだ桃太郎は……
桃尾 旋律。
旋律はジッと炉と目を合わしながら「離せよ」と言う。
それに対してAは眉間にシワを寄せてこう言う。
A「なんだ、お前かよ!」
Aは同期である旋律の胸ぐらを離してあくびをする。
旋律「お前、こんなところで何してんだよ。また狙われんぞ。」
A「お前いるからもう平気。」
旋律「お前なぁ…。」
Aは情報のことについて旋律に訊く。
A「旋律、私の家のこと話したか?」
旋律「話してねぇよ。」
A「だよね〜。(じゃあ深夜が死んで私の情報が手に入りやすくなっただけか。)」
旋律「医務室まで送ってく。」
A「いーよ。ここ曲がって真っ直ぐ行った先じゃん。」
旋律「だとしても、危ねぇだろ。イヤかもしんねぇけど今は自分の身分を考えろ。」
A「……歪に親が殺されたこと話した。」
旋律「…そうか。頑張ったな。」
そう言って旋律は不器用にAの頭を撫でる。
A「ん…。」
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? ?*ジョーカー(プロフ) - 私も能登半島に近くないところにいるので大丈夫でした☺️ (1月4日 18時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» 応援と好評のコメントありがとうございます!(*>∀<*)これから今日の分の更新をしますので、お楽しみください🎵 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» こんにちは!私は能登半島より間反対の場所なので大丈夫ですb読者さんたちの中で能登半島または近場だった方がいたらと心配でストーリーとは別個で投稿させていただきました(о´∀`о)??*ジョーカーさんは地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - ストーリーの内容がどんどん深くなってきてこれまでよりももっと次の展開が楽しみになってます!😆大変だとは思いますがこれからも更新頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - 能登半島地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年12月9日 11時