今日のわんこ 73号 ページ30
A「ハァッ…ハァッ…」
Aは夜の道を走っていた。
勢いで家から飛び出して裸足のまま薄く積もっている雪を蹴っていく。
電話の#ボタンは父親に教えてもらった緊急事態の連絡を送るメッセージだった。
月に一度、もし鬼が家に襲ってきたときを想定に何度も訓練をされた。
Aはとにかく近くの桃太郎機関本部へ走る。
…助けて…。
後ろからする足音がすぐ近くまで来て次の瞬間、凄まじい力で肩を引っ張られる。
A「!」
「捕まえた…!」
追いかけてきた鬼の手にはナイフが握られている。
「悪いな。」
不気味な笑みをする鬼は勢いよくナイフをAに振り下ろす。
Aはできる限り抵抗をして振り下ろされたナイフを首に少しかする。
A「うっ…!」
鋭い痛みでかすった傷口からはゆっくりと血がにじみ出てくる。
「チッ!動くな!」
鬼がもう一度ナイフを高く上げて振り下ろそうとすると、凄まじい速さで走ってくる何かがAを拐い鬼のナイフを持っている手首を切断する。
「っ!!」
後輩「Aちゃん!大丈夫!?」
A「あ…お兄さん…。」
ゆっくりと上に視線を移すと、父親の後輩が急いでハンカチを取り出す。
ハンカチを取り出すと、それをAの傷口に覆い強く押さえる。
A「うっ…痛い…。」
首からは血が流れてて気づけば、上の服にまで血がついている。
後輩は鬼に視線を逃さずに後から追ってきた副隊長にAを預ける。
後輩「早くAちゃんを医務隊員に。」
副隊長「はい!」
痛くて意識が朦朧とする中、Aは後輩を呼び止める。
A「お兄さ…お父さんと……お母さんが……早く助けて…。」
後輩「っ!……うん!この鬼を退治したらすぐお父さんたちのところに行くね。あとは頼む…!」
Aに優しく微笑んでまた鬼に視線を向ける後輩。
副隊長「はい!」
副隊長はすぐに走りだし、その激しい揺れの中Aは意識を失った。
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? ?*ジョーカー(プロフ) - 私も能登半島に近くないところにいるので大丈夫でした☺️ (1月4日 18時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» 応援と好評のコメントありがとうございます!(*>∀<*)これから今日の分の更新をしますので、お楽しみください🎵 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» こんにちは!私は能登半島より間反対の場所なので大丈夫ですb読者さんたちの中で能登半島または近場だった方がいたらと心配でストーリーとは別個で投稿させていただきました(о´∀`о)??*ジョーカーさんは地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 16時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - ストーリーの内容がどんどん深くなってきてこれまでよりももっと次の展開が楽しみになってます!😆大変だとは思いますがこれからも更新頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - 能登半島地震大丈夫でしたか?💦 (1月4日 15時) (レス) id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年12月9日 11時