93 ページ3
「あっ、はい。はい。2人です。あー今からだったら…1時間ぐらいですかね」
急に携帯を取り出したかと思うとどこかに電話をかけ出したお兄様。
「あの、お兄さんは何をやってるんで?」
「俺が知るわけねーだろ。つーか行くぞ」
「ソデスヨネー。ハイ、イキマショー」
「お前、調子乗ってんの?」
「滅相もない!!たとえ倖夜が手繋いでくれてるからって喜んだりしちゃってるけど、まだ妄想はしてない!!」
そう言った途端、パッ、と手を離された。
夏も近づいてるからか無意識の内に汗ばんでいた手のひらが乾いていく。
それよりも…
「手、何で離したの?」
あと、
「何で顔赤いの?」
そう指摘した途端、更に赤らんだ倖夜の頬。
あっ、もしかしてのもしかしてーの?照れちゃっ…
「今日熱あるからだ」
「ソデスヨネー」
簡単に期待しかけた自分がバカバカしくて笑える。
「よしっ、予約取れたぁ〜てことで行こうかAっち」
「よし、逝ってこい。ていうか、まずは空気を読んで消えてください」
お兄さんだから、できるかぎり柔らかな物腰じゃないと…
ていうか、名前すらも知らないお兄さんの為に何で気を使わないとダメなのかも、いささか不思議だったりもする。
「まあまあ、とりあえず…俺が気持ちいいことしてあげるからベッドの中に行こうよ」
「近づかないでください。警察呼びますよ」
「あっ、分かった〜。Aっち初めてもまだなんでしょ?だから怖いのか〜。大丈夫っ!!俺が優しくしてあげるから!!」
だから俺に任せて?なんて近寄るお兄さんをあたしは笑いながら蹴り飛ばす。
「近づかないでください。歩く18 禁」
「奪ってください初めてを?もちろん、喜んで奪わせてもらうよ!!」
嬉々とした表情であたしに近づいてくるお兄さんは蹴っても蹴ってもしつこい。
お前は頑固汚れの頑子ちゃんか!!
117人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかる(プロフ) - 久しぶりに最初から読んでみて…106話の双子の会話に萌えました。← (2013年3月29日 11時) (携帯から) (レス) id: b283e10409 (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - 仁來さん» うん♪できる日がくることを望みます笑 うん、作成頑張るよ♪ (2012年7月13日 18時) (レス) id: b5f5af4019 (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - 桃花☆さん» うん、頑張ろうかなーって思ってるけど、連載できるか心配…笑 いいよ^^あたしは友達って思ってるし(^_-)-☆ (2012年7月13日 18時) (レス) id: b5f5af4019 (このIDを非表示/違反報告)
仁來 - そうなのー!?恋はいいよぉ♪いつか出来る時が来るといいね☆ 夢叶ちゃんと恋バナできるのが楽しみだわ(笑) 頑張って続編考えてねー!! 楽しみにしてます(●´∀`●) (2012年7月9日 23時) (レス) id: 58a96b59a8 (このIDを非表示/違反報告)
桃花☆ - 意見見せてもらいました、自分の行いについて深く反省した。もしかして今まで失礼な態度とってたかもしれない、ゴメンなさい!!さっきのコメで「夢叶ちゃん」って呼んじゃったけどいいかな??ちなみに元「七星」。 (2012年7月9日 19時) (レス) id: 494d70d9f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢叶 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kagurakamuisougo/
作成日時:2012年4月27日 18時