61話 ページ35
貴女side
『……はい、よろしくお願いします。』
やっと事情聴取が終わった。
くたびれたぁ……、あぁ牛乳も飲んでないよ…、トホホ。
御堂筋君、あの時たしか
御「女の子が観るものちゃうから、これ持っとき。」
ってすごいスピードで手拭いを投げてきて
まんまと顔面キャッチした私は
数秒顔を抑えてた。
……そのあと目を開けると、全裸で倒れてる警備員のおじさんと
腰に手ぬぐいをまいておじさんを見下ろしている御堂筋君がそこにはいた。
『なっ、何事!?!?』
.
.
.
あれはびっくりしたなぁ……。
でも、御堂筋君かっこよかったなぁ、お礼言わないとなっ。
あれ、御堂筋君あんな所に。
ん?なんかフラフラして……
パタッ
ぎゃあああ!!!!!!!!
倒れたあぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?
ダダダダダダダッッ!!!!
『みみみみみ御堂筋君!?!?!?!?
だだだだだだ大丈夫!?!?!?!?!?!?』
御堂筋君を膝枕する形で私は御堂筋君に必死で語りかけた。
のぼせたのだろう。
『大丈夫!?!?
お水取ってくるから待っててね!?!?』
私が水を取りに行こうとした時、
御堂筋君の細くて綺麗な指が
いつもより暖かい大きな手が私の頬に触れた。
『へっ!?!?/////』
自分の想像のはるかに上を行く情報量に私は赤面するしかなった、
むしろ腰を抜かしてなにもできなかったのだ。
虚ろな目の彼は私の頬を数回撫でると、
少しだけ優しい表情になり、
御「……キミが、、、無事でよかった、、、」
そう言ってパタリと動かなくなった。
……眠ってしまったようだ。
『……/////』パクパク
私はただ口をパクパク動かして、
今の状況を理解しようとした。
……無理、かっこいい。
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作者名:まる | 作成日時:2019年2月21日 13時