喰わへん【御堂筋翔】4

100話 ページ7

……





御堂筋君、、、、




御堂筋君、、、、、!!!






ﾄﾝﾄﾝ





『はっ！みどっ！』ｸﾙｯ





荒「よ、よォ、Aチャン。」





『あ、荒北さん！！


お疲れ様です！！！』




荒「これから始まるんじゃナァイ。



俺の事も少しだけ応援しててねェ」





『もちろんです！』





少しだけ、ですよ。



怪我しない程度に、という意味でね。





勝つのは、





荒「ま、勝つのは、京伏だけどねェ。」




『えっ!?!?』






荒「……って、顔してたヨ。」






彼はまるで野生動物のような眼差しで私を見つめてくる。







『そんな……、ことは、なくもないというか。』






荒「素直だねェ。



そゆとこも可愛いヨ。」







『素直が取り柄なので、って、



え？』





彼はさっきとは一転し、


優しい表情で私の背丈まで腰をかがめた。






荒「俺さァ、ずっと決めてたんだよネ。




ずっと好きだったんだ。





あの時からずっと。」






『え、』






荒「覚えてないのォ？



ほら、初めて会った時のこと。」






『初めて……、』







あぁ、あの時……、



私がまだ総北高校の生徒の時……。

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