【呪術廻戦】そういうつもりじゃなかった！

人生はこれゲームなり？ ページ30

(Request by 茶々 様)
※私情により特別更新 ※NOT更新再開!!!

「お、皆いんじゃん」

『わ、五条くんおかえり』

休みの日の夜、共有スペースにて。
夏油や家入と暇だね〜、なんて駄弁っていれば、目を輝かせた五条がやってきた。嫌な予感を感じた夏油と家入は、それぞれAの腕を掴んで立ち上がった。

「さて、私は寝ることにするよ。勿論Aとね」

「は？私がAと寝るんだよ、粗末なモン切るぞ」

『(急募、私の意思)』

「おいどっちも寝ようとすんな」

Aの腕をぎゅうぎゅう引っ張り寝ようとする2人を五条は止めた。まったく失礼な奴らだな、と五条は口を尖らせる。

「……で、要件は何だい？」

「遊ぼうぜ！」

「…………言っとくけど桃鉄は付き合わないよ」

「ちげーよ、これ!!!」

ガラケーを突き出してきたので夏油がこれを覗けば、そこには何かの箱が写っていた。

「……人生ゲーム？」

「そ！さっき買ってきた！やろうぜ！」

「2人でやってろ、Aと私は寝る」

そう言ってAの肩を優しく引く家入に、待て待て待てと夏油が割って入る。

「2人でやる人生ゲームほど楽しくないものはないだろ」

「楽しさを見い出せ」

「無茶な」

ぎゃいぎゃい揉める2人を横目に、五条がAの方へと歩みを進めた。

「A」

『どうしたの、五条くん』

Aが五条の方を見れば、サングラスを外し、しょんぼりした顔の五条と目があった。

「俺、家柄的にこういうパーティーゲームやったことねぇから、お前らとやりたいなって……」

『……！やろう、五条くん』

「っし」

その言葉を聞いてガッツポーズを決める五条に、いがみ合っていた2人は大きくため息を吐いた。

「夏祭りの時から味占めてるね悟」

「Aも騙されるな、五条はクズだぞ」

「うるせー！別に騙してねーし！！！」

「味は占めてるんだ」

「っ、うるせー！！！！！おらAの部屋でやんぞ！！！」

『えっ！？！？何で！？！？』

手を引っ張られ、更には大股な五条に着いていくのに精一杯なA。夏油と家入もそれを追いかける。

「……AがいいならAの部屋で良いと思うが、変なこと考えるなよクズ共。日付は跨がせないぞ」

「Aの部屋か。きっとAらしくて可愛らしいんだろうね。というかAが存在してるだけでその部屋は可愛らしく美しく見えるのだけど――……」

「お前はもうすでに審議」

「何故」

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