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監視 ページ34

生まれて初めて言われたその言葉に、なんて返せば良いのか分からず黙ってしまっていた。

ただ、中也の震える体に抱きしめられている内に、私の目から涙が溢れ、気が付けば私も彼を抱き締めていた。

『中也…中也…』

ただひたすら彼の名を呼んだ。

中也は黙ってそれを聴いてくれた。

それから2人でしばらくそのままでいて、落ち着いてからベッドにお互い腰掛けて話し出した。

「お前、ボスから秘密裏にある人物の監視を命令されてただろ?」

『…任務の事は言えない。』

「分かってる。実はな、俺もボスから命令を受けていた。」

『ミミックの事?』

「いや…内容はある人物の監視だ。」

『監視?中也に命令するって事は、それなりに厄介な案件じゃない?一体…』

「対象は…








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A、お前だ。」

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作者名:クロ | 作成日時:2019年7月13日 1時

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