最適解 ページ26
「お久し振りです、Aさん。」
『!…坂口安吾…』
「どうか、切らないで聞いてください。」
『…一体何の用?こっちは忙しいのよ。』
「これは本来口外を禁止されている事です。しかし、それでも、あなたにはこの事を伝えなければと思い連絡しました。」
安吾が言う口外してはいけない事を、安吾程の男がすると言う、事の重大さを察したAは黙って聞いていた。
「異能開業許可証…」
『!?』
「これを手にする為に、ポートマフィアは特務課と取引をしました。」
『…まさか…』
「次期にこの件は貴方の耳に入る事であると踏み、先にお伝えさせて頂きました。」
『何で私に。』
「…せめての、贖罪です。」
『は?』
「太宰くんと…織田作さんを、お願いします。」
そこで安吾の電話は切れてしまった。
異能開業許可証…ポートマフィアがミミックを潰そうとしているんだ。特務課だって無視出来ないだろう。だけど、彼等を潰すには犠牲が多くなる。
特に、リーダーの異能は織田作と同じモノで…
……!!
『織田作だから…?彼一人で行けば、彼程ならミミックを倒せるし、犠牲は彼一人で…つまり、異能開業許可証も手に入って、犠牲も少なくて…』
.
.
.
「最適解だね。」
.
.
.
.
『!!!!まさか…織田作!!!』
森鴎外の口角が上がった顔が脳内に浮かび、織田作の元へと走って行った。
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作者名:クロ | 作成日時:2019年7月13日 1時