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良い人、嫌な人 ページ12

太宰が現れた事により、私の時以上に部下達は緊張していた。

話を聞くと、芥川は目覚めたミミックの1人がこちらを襲おうとしたのを、異能力を使い防いだらしい。

そんな芥川を、太宰は嫌味ったらしく褒めると殴り、銃口を向けた。

「そこにいるAちゃんが嫌いな私に協力してくれた。私の友人で個人的に孤児を扶養している彼の為にだ。」

孤児…?

「そんな彼が君を拾っていたら、きっと正しく導いただろう。だけどね、不出来な部下に対して、私はこうする。」

そう言って引き金を引いた太宰の表情はマフィアの中でも不気味なものだった。

芥川は異能力で弾を防げたが、息切れをしていた。

そんな彼を一瞥すると、Aは太宰を睨みながら言った。

『時間が惜しい。そっちの死体から探す。』

「そうだね。君も暇じゃないのに悪いね。」

『全くだ。』

死体から情報を求めて探す。

手が赤くなっても探す彼女も、太宰に劣らず不気味だと周りは思った。

『…孤児って?』

「聞いてないのかい?織田作は抗争で孤児になった子達の面倒を見ているんだよ。店のオヤジさんに場所の提供してもらって、お金を出したりしてる。」

『…本当に、彼はいい人だ。』

「君もやるかい?元孤児だった君がやったら、泣ける話じゃないか。」

『お前は逆に嫌な奴だ。』

「嫌われてるね…ん?これは…」

靴底にある葉っぱを見て、太宰は手掛かりを見つけたと言った。

この時はまだ→←地下



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作者名:クロ | 作成日時:2019年7月13日 1時

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