地下 ページ11
Aが地下に向かい、あと少しで着くという時に銃声が聞こえた。
走って向かうと、そこで見たのはミミックの奴等の出来立ての死体だった。
『これは…何?』
Aの冷たく重い声に、その場にいた全員が振り返った。
『こんな芸当が出来る子って、この場に置いて君しか居ないよね…芥川くん…だっけ?』
少年の名前は芥川
彼は太宰が貧民街で拾ったばかりの部下だ。
彼の異能力は攻撃に特化したもの。
ミミックの死体は明らかに一撃で派手にやられている。
『芥川くん…せっかく生け捕りしたのに、簡単に殺っちゃうなんて…』
「あなたは…Aさん…今回の毒は、あなたが作ったのですよね?」
『…何が言いたいの?』
「僕はコイツらを拘束していたが、最後の1人の毒が思ったよりも早く切れ、抵抗を受けました。」
『つまり、私の毒にケチつけたいのね。』
「そう聞こえたのなら、そうとってもらって結構です。」
『はぁ…ケンカを売ってるのならお粗末様。ガキの言い訳を聞きに来たわけじゃないの。』
『?!』
『私はね?この件を早く解決したくて太宰に力を貸したの。生け捕りにして情報を手に入れて次に行きたかったの。それをお前如きに邪魔されて…分かる?私は今…お前を殺したい。』
その時のAの目は、芥川1人だけの命じゃ気持ちが収まらないと言わんばかりの、溢れる殺気を放っていた。
流石の芥川も、彼女の尋常じゃない殺意に当てられ、後退りをしてしまったが、その時
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「説明が欲しいな。」
Aと芥川以外の全員が、思わず逃げ出したくなる相手が来た。
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作者名:クロ | 作成日時:2019年7月13日 1時