48話目 ページ48
ci「マイさんっ！……って。」
おぉ、本当に良いタイミングだなチーノ様。壁に穴が出来てるし、ナイフも折れて犯人は気絶。
そして、アップルパイを頬張る総統という…。どうしてメイドである私がこんな事を出来るのか？
だって私の家系、元ヤンの血が入ってるから今でも変わらず平和に過ごしたいのだ。
応援に駆けつけ、犯人はそのまま連行された。今居る総統室は、私とチーノ様と総統閣下だけとなった。
gr「これで犯人を捕らえた訳やけど、まだ終わっとらんよ。」
ci「え、まだ他に侵入者おるんですかっ！？」
慌てたチーノ様の様子を見て笑う総統は、私の方へ向く。
gr「マイ殿よ。さっきの女とこの5日間にあったものと比較して、どう思う？」
my「……観光客は必ず何処かにいます。その気配は、とても薄く…国外に繋ぐ通信機を所持しています。
それに…。」
gr「……それに？」
いつ、どこで、どうやって彼女は簡単に侵入が出来たのだろうか。警備が甘いだなんてそんな筈は無い。
…もし、二つの気配が同時に動かされた時に、一つの気配を察知出来なかったなら。
その謎のピースが今、揃う時が来た。
my「その観光客が、彼女を利用して働いていました。思い当たる人はたった1人、近くに居ます！」
gr「……正解や。そこでマイ…いや、ミィ、ミネ、アイ達4人にお願いや。観光客を必ず引き摺り下ろせ。
頼めるか？」
my「ﾊｲﾙ.グルッペン！」
gr「よし、お前達の活躍振りに今後とも期待してるぞ。あ、そうだ！俺の専属と働かないか！？」
…せ、専属？専属って確か、メイドの階級でいう幹部だけの専属メイドってことだよな？
my「し、しかし総統閣下…私には。」
gr「俺はお前が気に入ったぞ！朝起こすなり、お茶会をおもてなしするだけやから、どうや！？」
……もしかして、私が感が良いことを知っている上で聞いたな？思い浮かぶ人物は…。
ci「(こいつマイさんに何吹き込んでねん(怒！)」
my「誠に申し訳ありません。そのお願い、断らせて頂きます。私が起こしていいのは、チーノ様しか居りませんので…。」
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作者名：み〜と | 作成日時：2022年12月23日 19時
