47話目 ページ47
my「失礼します。アップルパイをお持ちしました。」
「ﾊｧﾊｧ…！？」
gr「おぉマイ殿よ、待っていたぞ。腹が減っていた所だ！」
堂々としながら総統と会話する私を見る女は、ギョッとして動かなかった。
想像していたのと違うが、彼女は観光客には見えない、ただの一般人女性だった。
そりゃ紛れやすいし、気配を感じ取れないなと思ったが違った…。それに殺気が薄すぎるし、目を盗んで荒らし程度の力だ。
つまり、この人…喧嘩したことないな？？
「な、何なのよアンタ…！気安くグルッペン様に媚売って！！」
流石に彼女の声を聞く度に反吐が出るし、つまらないので無視してやった。
my「出来立てをお持ちしたかったのですが、長く冷やしてしまい申し訳ありません。」
「〜〜っこんの！！」
アップルパイを堂々と総統の机に置いた瞬間、私に無視された怒りでナイフが胸部に向けようとした。
手に持った銀のトレイで防ぎ、圧倒的に私の方が強かった。そんな私を見た女は、青ざめて容赦なく顔面ストレートを食らわせた。
総統閣下に申し訳ないが、壁に穴を作らせてしまった。
my「例え、一般人でも。大事な人達に刃物を向けた行為は許さないからな…。」
「……あ"あ"、悪魔！」
悪魔で結構。トレイで弾かれたナイフをヒールで踏むとあら不思議、真っ二つに折れたのだ。
それを目にした女はもう言葉を失った。
そんな私の目の前には、頬が赤く腫れて鼻血を垂らし、壁に背中を預けている女が、まるで悪魔が居るような目で見て震えている。
私は、その女にこう告げた。
my「喧嘩売る相手は慎重にね。」
からの泡を吹きながら気絶。決まったな(ﾄﾞﾔ！
gr「もっきゅもっきゅ。」←
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作者名：み〜と | 作成日時：2022年12月23日 19時
