【d!】相手は慎重にしましょう【ci】 (ページ45)

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45話目ページ45

総統室前に辿り着いた…。

扉の隙間から覗くと、ナイフを持った女が総統に向けていた。彼らの話を盗みながら様子を伺う。

gr「ご機嫌よう、何用でこんなことをしているのかね？脱落者よ…。」

「そんな風に呼ばないで下さい、グルッペン様ぁ！どうして私なんかよりあの女共を選んだのですかぁ！？」

お前も総統閣下に気安く名を呼ぶな…。

こいつは自分以外の女が憎くて堪らない、そんな分かりやすてくだらない嫉妬の気配。

なんでもっと早くに気づかなかったんだ？

そして何よりも恐ろしいと思ったのは、私達が寝込んでいる隙にいつでも殺すタイミングが合った筈だ…。

gr「お前はこの5日間何を得たんだ？ひとらんの畑を荒らし、エーミールの図書館も荒らす。

そして、今回は俺の大事なモンをナイフに向け、
今度は俺に向ける…何故だ？」

「ﾊｧﾊｧﾊｧ…!そ、それはだって、振り向いて欲しかったもの。だけど、あの女狐が邪魔するせいでこんな事しただけよ！？」

余りにもくだらなすぎる内容だ…。流石に総統は溜息を吐き、次の質問に入る。

gr「では最後(・・)に、聞く。お前はどうやって此処に来た？」

「そ、それは今関係ないじゃないぃ！！早く私のモノになってよぉ！さもないと…さもないと！」

コンコン…とトイレでも入ってますか？のような妖怪並に、不気味なノック音で女が静まり返った。

私はいつも通りに扉を開けて、こう言う。

my「失礼します。アップルパイをお持ちしました。」