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夕陽 ページ42

荷物が詰まったトランクを片手に、山を眺める男が立っていた。



冷えた風が頬を優しく撫でられ、寺の神主に別れを告げていた。



そして、山道から現れた桃色の彼女。



ユウ「……あ、黛さん。」


ゆらゆらと揺れる野草達は、二人を見守っていた。



夕陽が地平線に落ちる頃、男の背中には夕陽が照らされていた。



しかし、ユウの背中には月が昇ろうとした時だった。




ユウは何かを悟っていた。





無表情が特徴な黛.灰を見て何かを感じた。



myz「…まぁ、単刀直入に言うけど。探してたというか、なんていうか…迎えに来た。」



そう告げられた時、距離を詰められ、身長差で影がユウを負う。




凍りつくような淡色が、果実の桃を凍らせるように捉える。




myz「アンタのこと。」




審判の時が告げられ、鐘が何処からか鳴り出した。




その鐘は、終わりか始まりを告げられているような合図だった。

















ユウ「……………はい。」


ユウは、終わりを選んだ。



すると、夕陽が落ちたはずの黛の背後から、もう一つの陽がこちらに向かっていた。


pe「あっ、いたいた!」

ユウ「ぺ、ぺいんとさん…。」

myz「…ペコリ。」


何事もなかったかのような空気が、栓のように抜かれた。


pe「ユウさんごめん!多分皆帰っちゃったんだよな!?ユウさん達にも迷惑かけて…ほんとごめん。」


手を合わせて頭を下げるぺいんとは、ユウが眼を泳いでいるのを気づかずに…。


myz「ダーぺのとこのもう一人の君?」

pe「えっ、あぁはいそうですけど…。」


黛は片手に持っているトランクと、ユウを少し覗いて困ったように語りだす。


myz「丁度よかった。日ノ本まで送ってくれる乗り物って何処かある?
ここは無事に解決したことだし、そろそろ帰る((
pe「是非是非っ!!僕たちのとこの船乗ってってくだせぇ!!兄貴っ!」

…わー。」


嬉しいようで本当に困ったかのように頬をかいた。






ユウは少し微笑んだ。










(笑顔)を照らしてくれる彼は、












本物の太陽なんだと。

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み〜と(プロフ) - リエさん» コメントありがとうございます!面白いだなんてもう所々ふざけていますが大変嬉しい言葉です。頑張ります! (2022年9月5日 21時) (レス) id: 5162af39c9 (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - 面白いです!続き気長に待ってます!! (2022年9月5日 20時) (レス) @page13 id: 6383860d99 (このIDを非表示/違反報告)
み〜と(プロフ) - たまさん» コメントありがとうございます!所々2434が出ていますが、3章が終わり次第登場させる予定です。サプライズかのように出てくるとやはり興奮しますね笑。これからも頑張ります( ̄^ ̄)ゞ (2022年8月20日 17時) (レス) id: 5162af39c9 (このIDを非表示/違反報告)
たま - にじさんじ編かな…?aknくんとkiくん出てきた時点でもう最高すぎます…!🥰これからも頑張ってください〜!💪 (2022年8月20日 16時) (レス) id: b264faf2fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:み〜と | 作成日時:2022年8月14日 22時

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