【セブルス・スネイプ】夢に見た世界【ハリーポッター】 (ページ8)

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#04(２) ページ8

もしかしてこの傾斜を進むのか？そう考えた時には既にトロッコが発車していた

A「ひっ、無理…わぁ！？」

クネクネ曲がる迷路をトロッコはビュンビュン走った
体の中のなにかが浮くような感じに耐えられずAはセブルスの腕を掴んだ

怖くて目を開けることができない。
やがてトロッコは止まり、目を開けると小さな扉があった

小鬼が扉の鍵を開けると緑色の煙がモクモクと吹き出してきた。
それが消えると中には金貨の山があった、他にも銀貨やヌート銅貨まである

A「すごい…きらきら光ってる…」

セブルス「これに詰めろ」

手渡されたのはバッグだった、Aはそれを受け取るとヌート銅貨を数枚バッグに入れてセブルスの元へと戻った

A「出来ました」

真剣な顔で完了報告をするAを見てセブルスは訝しげな顔をした。

セブルス「それで何を買うつもりだ」

セブルスの言葉にAは焦ったように再びヌート銅貨をバッグに詰めた。

その様子を見ていたセブルスの頭には一つの考えが浮かんでいた。

自分が想像しているよりもAが無知なのではないか、ということだった
実際その考えは合っていた、彼女は金貨や銀貨を見たことがなく銅貨だけをお金だと思い今もなおそれを一生懸命バッグに詰めている。

ダンブルドアからAの話を聞いた時“「我々が当たり前として知っていること、出来ることが彼女からしてみれば難しいこと」”だと言われたがここまでとは思っていなかったのだ

おそらく買い物やお金の計算もできないのだろうと考えが浮かび
セブルスはため息をついてAの元に歩み寄った。