私はポートマフィア首領補佐官。

五十二 ページ9

no-side

「私達も此処に残るよ」と男性は言った


「判りました」



モンゴメリは話を続けた。

「ルールは簡単よ！可愛いアンと
追いかけっこをしてタッチされたら皆さんの負け

捕まる前にその鍵でドアを開ければ皆さんの勝ちよ

人質皆お返しするわ。」



「それで、参加されるのは誰？」



「(……私はあくまで首領の護衛。)」


Aはそう心に決めて、前に出る。
後ろの大きな人形と
モンゴメリを睨んだ。


Aに続き、敦と谷崎も前に出る。


「………3人同時でもいいのか？」


それを耳にしたAは思わず顔を顰める

私は単独で行動する。任務は首領を護衛すること
お前らに協力するつもりは無いぞ…。と



「勿論よろしくってよ。其方の肩は
ご不満のようだけれど。


お遊戯は皆の方が楽しいもの！」


谷崎の「細雪」でも有利だが、
この部屋は案外影が多い。Aにとっては
好都合。勝利しか眼に映らない。


あの芥川にでさえ対抗できる程の異能の持ち主
であるA。


「……良いじゃん」


Aはニヤリと口角を上げた。

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