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zm side
zm「A、」
『ゾ、ム…』
俺はAだと分かるとすぐに抱きしめた
強く、離れないように
『ん、苦しい…』
zm「…何処いってたんよ」
『普通に城下町で静かに暮らしてた』
まさかの案外近くに住んでいた件について
zm「何で俺に何も言わんと出て行ったん…」
『だって引き止められると思って…』
zm「でも急におらんくなるのは酷い…」
『…ごめん、』
自分の腕の中に収まるAはまた華奢になった気がする。胸あたりまであった髪も肩の少し上まで切られて、随分と変わった
ただ、A特有の落ち着く匂いと温もりは何一つ変わっていない
『…なんで、泣いてるの？』
知らぬ間にこぼれ落ちた涙
zm「ずっと、探してた。この3年間の中で1日もAのことを忘れたことはなかった、」
頬を伝う涙をAは優しく指ですくってくれた。
zm「今こうやって抱きしめてるAが、離したらまたどっかに行きそう、やから」
更に力を強めて抱きしめる。
Aが折れたらどうしよって気持ちもあったけど、今もこの先もずっと離したくない。
zm「頼むから俺からもう離れんと、ずっと側にいてほしい、だから…っ！」
次に言おうとした言葉をAの唇によって塞がれた。
Aを見ると必死に背伸びして俺の頬に手を添えていた。やっぱり可愛い。
そんな気持ちを味わえるのも一瞬、
唇は離れAが口を開いた
『そんなこと言われたら、離れられないじゃんか…！』
目にめいいっぱい涙を溜めるA
『ゾムと離れるのはホント辛かった、折角掴んだ幸せが遠のいていく気がして……でも、これ以上幸せになるのも怖かった、』
小刻みに震える彼女は遂に涙を流した
『ゾムと一緒にいて幸せになればなるほど、亡くした時がとっても苦しいから…、だから、』
zm「でも、もう前みたいにそう簡単に死ぬ世界じゃなくなった、」
親が子を諭すときのような優しい口調で話しかけた
zm「Aはもう迷うことなく幸せになれるから、だから、
俺と結婚して下さい」
俺がそう言うと更に泣き出すA
『ふぇ、不束者ですが、よろしくお願いします…！』
zm「泣きすぎやって」
『だって…！嬉しくて…っ！』
zm「これで、ようやくAは俺のお嫁さんやな？」
『ゾムは宣言通り私の旦那さんになっちゃったね…！』
Aと繋がれる未来は
旦那宣言をしたこと、結婚宣言をしたこと
この2つが運んできた何よりの幸福だ
end
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あみ - 完結おめでとうございます。とてもいい物語だとずっと思いながら拝見させていただきました！見ているこっちも幸せな気分になれました！ありがとうございます！ (2018年11月26日 21時) (
レス) id: a1d68b2ac1 (このIDを非表示/違反報告)
碧葉 - 最後夢主とゾムが幸せになってこちらも凄く嬉しかったです。結婚式の様子とても良かったです。ちょくちょく出てくる自主規制ネタには笑わされましたｗとても面白かったです（普段コメントしないようなやつがこうしてコメントするぐらいに） (2018年10月12日 1時) (レス) id: a3ac7074ac (このIDを非表示/違反報告)
ひよの(プロフ) - 完結おめでとうございます~!! 幸せになってくれてすっごい嬉しいです!花嫁修行のほうも読ませていただきます!!大好きです…!! (2017年12月2日 18時) (レス) id: 5bb8a3ad70 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら@タラコ(プロフ) - 千尋@塩おにぎりさん» コメントありがとうございます！後日談でも幸せそうな情景を書くつもりなので是非覗いて下さい！ (2017年12月1日 0時) (レス) id: 76b63a48da (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまくら@タラコ(プロフ) - 影猫さん» コメントありがとうございます！また機会があればゾさんオチ書く予定なのでその時は覗いてもらえると光栄です(^^) (2017年11月30日 16時) (レス) id: 76b63a48da (このIDを非表示/違反報告)
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