【FBIと小さな探偵に保護された私】*4続編有 ページ40
光が揺れて目が覚めた
ぼっーと天井を見て今日は何日だっけ?と思い部屋を見渡す
無機質な部屋に、そういえば赤井秀一に匿われているんだったと思い出して深いため息を吐いた
部屋にはカレンダーや時計がないので正確な時間は分からないが、カーテンの隙間から光が漏れているので朝だと分かる
シワが一つもない黒のカーテンは外から私が見えないように新しく付けたものだろう
カーテンを開けるのは危険なので、まだここが何処か分かっていない
『一人だと何もできないや』
体を動かすと激痛が襲ってくる
今日も生きてると実感する
計画は進んでるだろうか
ドアが開く音がしてそちらを向けば眼鏡をかけた桃色の髪の青年がお盆を持って入ってきた
「具合はいかがですか?」
『…吐き気がします』
沖矢昴を見るとイライラが募る
ベッドの隣のテーブルにお盆を置くと私のおでこに手を当ててきた
「熱はもう無いみたいですが…病は気からと言うので朝ご飯食べましょうか」
『あなたのせいですよ……頂きますけど』
目が覚めて自分の状況を確認した後、赤井秀一がお粥を作ってくれたが、自白剤などの薬が入っているかもしれないので食べずにいると…コナンくんから貰ったお水は飲んじゃったけど
赤井秀一は私の前に置かれた水とお粥を食べ出した
「何も入っていないだろ?」と言われて安心したのと空腹に勝てず平らげると鼻で笑われた
黙々と肉じゃがを食べていると沖矢昴が声を掛けてきた
「(人1)さんはなぜ組織にいたんですか?」
『…その喋り方気持ち悪いので普通にしてもらえます?』
さらっと言われた言葉にそう言うと片目を薄く開き、ハイネックで隠れているチョーカー型変声機のボタンを押した
「何故、沖矢昴が赤井秀一と知っている?」
『…組織内で知らない人はいないですよ』
赤井秀一を捕まえた奴にコードネームをやると幹部から通達があった
あの計画を進めるには絶好の機会
これを逃すわけにはいかない
『そう言われて私も探したんですよ?地位が欲しかったので……それなのにバーボンが先に貴方を見つけて…まぁ逃げられたみたいですけどね。今じゃ昇格してラムの側近ですよ』
「ホー、下っ端でもそこまで知ってるのか」
『ええ、肉じゃがのおかわり下さい』
「そろそろ、こちら側の味方になって欲しいのだか?」
『胃袋は掴まれましたが、それは丁重にお断り致します』
「………そうか」
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憂(プロフ) - りんさん» りんさんいつもありがとうございます(*´ヮ`*) (2017年9月20日 17時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 結愛シリーズ も話が面白いです続き楽しみにしてます (2017年9月19日 23時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» ありがとうございます笑更新遅くなりますけど続きも楽しみにしていてくれると嬉しいです( *´艸`) (2017年8月25日 10時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Σ(゚Д゚ノ)ノ最高!!妄想が進む!! (2017年8月24日 12時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» 小学生の降谷さん……いいですね。絶対かわいいです。作ってみます! (2017年8月23日 22時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂 | 作成日時:2017年8月21日 0時