【夏は私の天敵です】＊5 ページ6
零センパイ達に聞こえるように言えば慌てながら新一くん達は戻ってきた。
零センパイは抜け出せずにいるが構わずに、会場に向かおうとすると目の前にはイケイケの女の子が仁王立ちしていました。
「あなたは零さんの何ですか？？」
一瞬頭が真っ白になる。
『…………は？』
間抜けな声が出た。恥ずかしい……ってそうじゃなくて！
何で名前で呼んでるの？？
私だって1年かかってやっと許可貰ったのに！
私の声にイラついたのか話し出す女の子
私が倒れた時に遠くから見ていたらしく私をお姫様抱っこして運んでいる零センパイに胸がきゅんとなったとか。
私の方が零さんに相応しいとか
私の方がスタイルいいとか
ソウデスカって思いながら、無言で無表情でいると色々聞いてくる女の子。
だけど、年上の私がキレたら示しがつかないので無視し続けるとニヤリと笑う女の子。
「彼女？」「恋人？」「私の零さんに」
私の中で何かがキレた
『いい加減にしてもらえます？
私と彼はあなたが考えているような関係ではありません。
ただ、彼があなたの物だなんて誰が決めたんです？
彼も彼です。
自分の魅力知ってて振り撒いて女の子引き寄せて
今日私を誘ったのは何故です？
私じゃなくてもいいと思いますよ？
風見センパイでも出来たと思います
だいたい零センパイはいつも強引すぎます！
零センパイのお誘いに私が断るわけないじゃないですか！
私だって色々考えてるんです
年の差だってあるし、センパイは私達の誇りだし！
私は新米だし！
組織の件ではまったく役に立てなかったし！
それどころか関わらせて貰えなかった！』
ヤバイ！口が止まらない！
今までの不満が全部出てきてるよ！素が出てるよ！
零センパイには見せたくなかったのに！
必死で隠してたのに！
風見センパイにぶつけてたものが全部出てきたよ！
『零センパイなら女の子選び放題だし！
私みたいな仕事しか出来なくて、体弱くて、倒れちゃうし、役立たずで、バカで、うるさいくて』
暑さで変なことになってきた
ポカンとしてる皆に申し訳ない
零センパイは目丸くしてるし、女の子は引いてるし
『零センパイなんて
大っ嫌い！
でも
大好きですよー！』
目の前が滲んできて嗚咽が漏れてきた
だんだん声も出なくなって
呼吸も苦しくなってきて
急上昇する体温についていけなくなる
零センパイの焦った声が聞こえる
けど、もう答えられない
目の前が真っ暗です
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憂(プロフ) - 無銘さん» ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2017年11月30日 13時) (
レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
無銘 - 公安ホームズについてですが、志保が夢主より年下の場合、その旦那に当たる赤井は夢主の弟にあたります。つまり、降谷からしても赤井は弟になるので、兄と言う表現は間違ってますよー (2017年10月13日 23時) (レス) id: 9e2dbad905 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» りんさんいつもありがとうございます！ (2017年8月17日 15時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続き楽しみにしてますやっぱり話が面白い!! (2017年8月17日 15時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - 零音さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2017年7月30日 5時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂 | 作成日時：2017年7月11日 23時
