【公安ホームズ】*1 ページ33
「さっきの事件いつから犯人があの人だって気づいたんだよ」
『ん?あの人がー』
久しぶりに帰ってきた我が家の玄関を開けると零と蘭が笑顔で仁王立ちしていた
見なかったことにして静かにドアを閉める
後ろを向けば新一は顔を真っ青にして助けを求めてくるが『用事できたからまた来るわ』と片手をあげ、その場から離れようとする。が、肩に置かれた手が逃がすかとばかりに強い力で掴まれた
「俺に何も言わずにアメリカに行って、今まで音信不通で挙げ句の果てにはFBIと協力して黒の組織をー」
零の話を所々聞き流しながらどうやってこの場から逃げようか考える
新一は私の隣で私と同じように床に座って蘭に怒られている
「不本意だがおかげで組織は壊滅出来たがー」
腕を組み低い声で話す零に『はいはい』と相槌を打ちながら『早く終わらないかな〜』『今日の晩御飯はピザが食べたい』とか思っていると零の顔が険しくなった
「お前はいつも無茶ばかりする!怪我したらどうするんだ!」
「新一はいつもそうよ!無茶して!怪我したらどうするの?」
零と蘭の声が重なり二人は驚きながらお互いを見る
『この二人仲良いね〜』と新一に言うと「姉貴はもう少し反省しろよ」と突っ込まれる
二人は私達を見ながら言いたい放題
「ホームズオタク」「推理バカ」「事件」「鈍感」「約束は守らない」「夢中になると周りが見えない」
『ハハハ、蘭に何したの?』って笑いながら聞けば「姉貴も降谷さんに何したんだよ」って返される。可愛くないな
「…………今日一緒に映画見に行く予定だったんだよ」
『なるほど。蘭より事件を取ったのね』
新一は私を睨み付けてくるので私の状況も一応話しておく
『んー。久しぶりにオフィスに顔出したら零に捕まってさ。午後から話し合おうって言われた気がするかも』
「……ハハハ、姉貴もかよ」
午後からだから街を散歩していたら新一に会って事件に巻き込まれていつの間にか日が暮れていて
零の番号知らないし私の新しい番号も教えてないから連絡も取れず、取ることすら忘れてた
玄関を開けて零の顔を見るまで
零と蘭が意気投合して愚痴ってるので新一と世間話をする
『蘭ちゃんから告白の返事もらったの?』
「…………」
『あらら』
「降谷さんと姉貴の関係は?」
『んー。恋人?』
「なんで疑問系なんだよ」
『5年前に会ったのが最後だったから』
「え?」
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憂(プロフ) - 無銘さん» ご指摘ありがとうございます。訂正致しました。 (2017年11月30日 13時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
無銘 - 公安ホームズについてですが、志保が夢主より年下の場合、その旦那に当たる赤井は夢主の弟にあたります。つまり、降谷からしても赤井は弟になるので、兄と言う表現は間違ってますよー (2017年10月13日 23時) (レス) id: 9e2dbad905 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - りんさん» りんさんいつもありがとうございます! (2017年8月17日 15時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続き楽しみにしてますやっぱり話が面白い!! (2017年8月17日 15時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - 零音さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2017年7月30日 5時) (レス) id: d461347606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂 | 作成日時:2017年7月11日 23時