降谷零 中編小説＊2

【童顔】＊上 ページ31

帝丹高校に編入してから2ヶ月が経った
だいぶクラスにも馴染めてきて友人も何人か出来た


今日は女子高生4人で毛利探偵事務所の下にあるポアロという喫茶店に行くことになってる



園子ちゃんいわくイケメンな店員さんがいるらしいく

蘭ちゃんも頷いて「今日はラストまで居るよ」と言うことで「会いに行くわよ！」とノリノリの園子ちゃん

そこに、真純ちゃんが「僕の兄のほうがかっこいい」と突っかかってきて皆でポアロへ向かう









ポアロへ入ると女性の店員さんに4人掛けの席へ案内される



晩御飯を作るのが面倒なのでここで食事も済ませてしまおうとメニュー表を受け取り目を通す
大きくおすすめと書かれたサンドイッチとアイスココアを注文する

皆それぞれ注文し終わると奥から金髪のタレ目な男性の店員さんがこちらを見て目を見開く



「何をしているんです？」

『お友達とお出掛けしていますの』



口許に手を当てくすりと笑うと「この子少し借りますね」と皆に笑顔を向ける店員さん



腕を掴まれ奥へ連れていかれる



黄色い声をあげている園子ちゃんと
安室さんを睨み付けている真純ちゃん
おどおどしている蘭ちゃんに



『お話ししてきますね』と手を振る





裏口まで連れてこられると人がいないことを確認すると、先程までの笑顔は消え低い声を出す店員さん



「(人1)、説明しろ」

『あら、眉間にシワが寄っていますわよ？せっかくの綺麗な顔が台無しですわ』

「…………」

『降谷さん……そんな顔されても困るんですけど』



お嬢様言葉と満面の笑顔で受け答えすると吐きそうな顔をする私の上司の降谷さん

分かりますけどいくらなんでも酷すぎるます



『上から聞いてませんか？』

「……帝丹高校にFBIが紛れ込んで好き勝手していると情報が入っていたな。誰かを送ると言っていたが……はぁ」



頭を抱えてため息をつく降谷さんに詳しい話をする



局長から潜入調査を命じられて帝丹高校の生徒を装い、FBI捜査官のジョディの行動を探るのが目的。

私以外の候補も何人か上がったが、私が一番適任だと言われ嬉しくてすぐに頷いた



「なぜ生徒なんだ」

『渡された紙袋に入っていたのがこれだったんです』



局長から渡された紙袋にはスーツではなくて帝丹高校の学生服が入っていた。

何度も確認したが間違いではないらしく生徒として潜入しろと言われた。

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