降谷零 中編小説＊2

【デートは強引に】＊2 ページ18

そわそわしながらバーボン経由でベルモットから指定された場所に向かう



降谷さんに呼び出され警察庁に登庁すると、何か合った時の対応や発信器をつけられ、念のため盗聴器もつけられそうになり逃げて来た



昨日風見さんに送ってもらって急いでクローゼットから服を大量に取り出して大人な女性に……ベルモットに合いそうな服を選別する


最近怠っていたメイクも頑張った！ ……いつもしてるけど公安に所属してから動く仕事が多いので薄めのメイクだけでしたし



「あら、随分早いのね」

『あ、遅れてすいません！』



待ち合わせ場所にはすでにベルモットがいた……わー私のバカ！もっと早く降谷さんを撒いてくるんだった！


ベルモットが「行くわよ」と言ってバーボンの時のように腕に手を絡めてきたが、身長差がありすぎて歩きづらい



ベルモットにため息をつかれた



小さくてすいません！！



今度は手を取られ……こ、恋人繋ぎをされました





容量オーバーですって！絶対顔赤いです！



降谷さん！(人1)が凄いことになってますよ！
風見さん！羨ましがってもいいですよ！



高級レストランで昼食を取り
高級サロンでマッサージされ
高級ブランド店で人形のように着せ替えられる


大量に買われた洋服は全て私のもので、ベルモットは連れだという男の人の車に荷物を押し込んでいく


おどおどしながらベルモットに『大丈夫です！』と言うけれど私に構わずにブラックカードで支払を済ませる



『今日はどうして私を誘ってくれたんですか？』

「ふふ、秘密よ」



ベルモットは私の唇に人差し指を当て妖しく笑った



無理心臓が持たない



いつの間にか外は暗闇に包まれていて「今日のディナーはここね」と高級ホテルへ入っていく


「これに着替えておいで」と微笑まれて大人しく化粧室へ行き着替える



え！待ってこれって！
私食べられちゃうの！？



ベルモットに！？



緊張しながらロビーへと戻るとそこにベルモットいなくて何故か降谷さんがいた



…………なんで？



降谷さんを睨み付けていると手招きされ近づく



「ベルモットは帰ったぞ」



「ベルモットから」といって渡された折り畳まれた白い紙を広げるとそこに書かれた文字をみて声をあげた





『なんで貴方となんですかー！！』




"あとは二人で仲良くしてなさい"




ああー無理ですよ
降谷さんと二人きりは無理です



必死で気持ち隠して



ベルモットになら…………



って、諦めたのに

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