✿ご都合呪霊【男体化】3 ページ18
放心状態の憂太先輩の顔を覗き込むと、いきなり両肩をガッチリ掴まれじぃーとを探るような目で見られた
『憂太先輩??』
「えーと、本当にヒロインちゃん???」
『そうですよ〜、憂太先輩大好きなヒロインちゃんです』
「そ、そうだよね。うん。男の子でもヒロインちゃんはヒロインちゃんだよね。………そうだよね??」
『……呪われた俺より混乱してるけど大丈夫ですか?』
「俺????」
いつまでも情報が完結しないままの憂太先輩
いつもより視線が近くてドキドキする
やっぱり男になっても私が好きなのは憂太先輩なんだと自覚して頬が緩む
いや、心は女子だし当たり前か
体が男になっただけで
『心配しなくても大丈夫ですよ。俺、先輩しか見えてませんから。体もその内戻るんで』
「え……えっ、あの、その」
『え?何その反応?めっちゃ可愛いんだけど??』
背伸びをしなくても届く位置にある先輩の頭を撫でると、顔を赤く染めて戸惑う憂太先輩
え??女の私にされるよりもときめいてませんか???
憂太先輩ってもしかして???
それならずっとこのままの方が????
ワンチャンいけるのでは????
憂太先輩は棘先輩とパンダ先輩に駆け寄って何やらヒソヒソ話を始めてしまった
私をちらちら見ながら話し合いは終わったようで憂太先輩がこっちに来た
「あの、えーと、男の子のヒロインちゃんもカッコイイし可愛くて魅力的だけど…………僕は女の子のヒロインちゃんの方がしっくり来るっていうか……一緒にいるならその……可愛いヒロインちゃんがいいかな」
『……分かりました。すぐ戻します』
あわあわしながら途切れ途切れの言葉を紡ぐ憂太先輩が可愛くて鼻血が出てしまった
野薔薇が若干引きながらティッシュをくれたのでありがたく頂いた
「やっほー!ヒロインが男になったってマジ???」
『今から女に戻るんで硝子さんの所行ってきます』
「なんで硝子ん所?反転術式使えばすぐ戻れるでしょ?」
「「は????」」
「え?え??」
『…………おい、秘密だって言ったの悟だろ』
「てへぺろ♡」
野薔薇と真希から「その姿のまま1発殴らせろ」と手を鳴らしながら訴えてられた
憂太先輩は驚きながらも「ヒロインちゃんも反転術式使えるんだね!」と嬉しそうにしていた
『ゆーたせーんぱい!好きです!!』
「僕もヒロインちゃんは
女の子のヒロインちゃんが好きだよ」
元に戻った数日後
憂太先輩を後ろから抱きしめたら告白されました
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作者名:憂 | 作成日時:2022年2月17日 20時