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困惑lover-2 ページ8

「私は副寮長のシェドスノー、よろしく」
短い白髪をかきあげた副寮長に一年生が黄色い声を上げた


「さて、まずはあなたたちが今日から所属するアイスラルニアの伝統と規則を説明するわね」

シェドスノーが一年生に資料を配る

「じゃあシェドが配った資料の2ページを開いて、その地図は学園の物よ」
「ここがアイスラルニア寮だ」
シェドが赤ペンで囲まれた箇所を指さす


「次はアイスラルニアの規則について…」

寮の門限や共用スペースの使い方、掃除当番などなど二人でサクサクと説明を終わらせていく


「アイスラルニアでは座学・技能の成績によってつけ襟を着けるの」
私の襟は寮長専用のもの、とAが自分の襟を撫でる

「基本的に襟が長いほど成績優秀という見方で大丈夫だ。戴襟式の際襟と一緒にそれに伴った役割も与えられる」
戴襟式はとても名誉ある式典なんだと言うと、続けて数人の寮生を前に並ばせた


「例として今日は三年生に来て貰った。これは成績上位者に与えられる襟で星の数で順位が見分けられる」


順々に説明を受け終わった所でグリムが手を挙げる

「それって、オレたち一年も貰えるのか?」
「ああ、説明するよ」

シェドはホワイトボードに向かい直す

「戴襟式は毎年五月に行われるんだ。君たちは来月が初めての戴襟だね…一年生は初襟と呼ばれる襟をそこで受け取る」

初襟、と書かれた下にはよくあるデザインの襟が描かれている

「この襟は入寮の証だね…その後原則来年の五月まで戴襟式はないよ」
「じゃあオレ様の輝かしい活躍の反映は!?」


Aが首を振る

「緊急戴襟式というものもあるの、例えば…何か学園内で素晴らしい功績を成したとかね」
Aがそう言うと一年生たちから歓声があがる





「さて!寮の説明はここまで。私はこの後用事があるから…またね」
軽く手を振り寮を出るAの優雅な後ろ姿に数人の一年生が呟く

「素敵だわ…あんな女性になりたい」

「確かに品の良い奴だったんだぞ!」
「こらグリム、先輩なんだから」



「ホワイツジェイ!!!!」

Aに向けられた賞賛が副寮長の叫び声に掻き消される
はあ、はあと息を切らしたシェドは普段のジト目をこれでもかと吊り上げて怒鳴った

「お前はキングスカラーの所に行く前に寮長会議の書類に目を通せ馬鹿!!!!!!」
「レオナたゃが私のことを待ってるのよ!?」


二人は慌ただしく寮を後にした

「「「…れおなたゃ…?」」」

一年生たちの頭に疑問符を残して

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ここ(プロフ) - 初見です~!面白すぎます!笑更新待ってます(´;ω;`) (2020年8月4日 0時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ(プロフ) - 更新されるのを、いつまでも待ってます! (2020年5月10日 22時) (レス) id: 18ff0564c7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - それな!更新待ってます (2020年5月7日 11時) (レス) id: f163eb0bcd (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 更新……待ってます……(泣) (2020年5月6日 21時) (レス) id: 1d2705384c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最初何これ〜と思っていたんですけど、凄く良いじゃないですか!これからも頑張って下さい!(かわいいいいいい! (2020年3月25日 20時) (レス) id: f163eb0bcd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つぐお | 作成日時:2020年3月25日 3時

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