困惑lover-1 ページ7
そして時は進み……
「レオナさん…今年は流石に授業出てもらいますからね!!」
「かったりぃ授業なんか出てられるか」
あんたダブり過ぎなんだよ…と睨むラギーを横目にレオナが呟く
「ま、アイツがいんなら話は別だけどな…」
鏡の間
「汝の魂の形は……」
鏡の間で執り行われていた入学式も終盤に差し掛かり、皆が寮へ向かおうとしたその時…学園長が一人の新入生を連れてきた
「わからぬ」
「なんですって?」
魔力のない、新入生を……
魔力がないと言うことは魔法士になれないということで、この学園への入学許可が降りないということでもある
「学園長、その子」
「あ、ああ!ホワイツジェイくん」
慌てた様子に歩み寄ったのはA・ホワイツジェイ
静々と足音を立てずに歩くその美しさに新入生たちはあっという間目を奪われた
Aは自慢の白髪をサラリと耳にかけると、学園長に一つ提案をする
「その子、それから横のおチビちゃんを私の寮に入れてはどうかしら」
うふふ、と微笑む彼女に気圧されながらも学園長は
いや…でも…と煮え切らない様子だ
それを見兼ねてかは定かではないが後ろからレオナ・キングスカラーが声をかける
「おいA、本当にソイツらの面倒見れんのか?」
「あらやだ、私を見くびらないで下さる?レオナ・キングスカラー」
「…ったく、すぐに剥がれる化けの皮、わざわざ被る意味あんのか…?」
レオナは彼女の氷の女王然とした態度に肩をすくめ、はいはいわかりましたと首を振る
「学園長、魔力のない子を受け入れるのが容易くないことは存じておりますわ…ですからそちらのおチビちゃんと彼女をセットで一つ、在籍を認めて頂けないかしら」
「で、では…新入生くんとそちらのモンスターはアイスラルニア寮への在籍を認めましょう」
Aの説得の甲斐あって、無事に新入生とモンスターは学園に受け入れられることになった
「それじゃあ新入生ちゃんとおチビちゃん、アイスラルニア寮へようこそ」
「よろしくお願いします」
「オレは大魔法士の卵、グリム様なんだぞ!」
うふふ、と控えめに笑う彼女がこのナイトレイブンカレッジの歴史に名を刻む程のストーカーだと、新入生は誰も気づいていないのである
「私は寮長のA・ホワイツジェイ…氷の女王と呼ばれているわ」
その化けの皮が剥がれる日はすぐそこまで来ているのだが……
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ここ(プロフ) - 初見です~!面白すぎます!笑更新待ってます(´;ω;`) (2020年8月4日 0時) (レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ(プロフ) - 更新されるのを、いつまでも待ってます! (2020年5月10日 22時) (レス) id: 18ff0564c7 (このIDを非表示/違反報告)
普(プロフ) - それな!更新待ってます (2020年5月7日 11時) (レス) id: f163eb0bcd (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 更新……待ってます……(泣) (2020年5月6日 21時) (レス) id: 1d2705384c (このIDを非表示/違反報告)
普(プロフ) - 最初何これ〜と思っていたんですけど、凄く良いじゃないですか!これからも頑張って下さい!(かわいいいいいい! (2020年3月25日 20時) (レス) id: f163eb0bcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つぐお | 作成日時:2020年3月25日 3時