押しかけbride ページ1
氷の女王の自由な精神と自主性に倣った寮…それがアイスラルニア寮
寮長であるA・ホワイツジェイ(20)はまさに現代の氷の女王と呼ばれ、その冷徹な態度と自身を貫く確固たる意思に憧れる生徒も多い……多…かったのだ
あの日までは
時は遡ること二年前
「おいおい、レオナ・キングスカラーが留年ってマジか？」
「てことはサバナクローは来年も寮長は変わんねえんだな」
食堂の生徒たちがざわめくのもそのはず、母国では第2王子という身分のレオナ・キングスカラーが留年したという話が舞い込んできたのだから
ここ、ナイトレイブンカレッジは魔法学校の中でも有数の名門校で確かに授業内容も難しいがそれでも彼ほど有能な者がなぜ…
そんな疑問が生徒の間で波紋を広げた
ドカッ
自身の噂でザワつく食堂に諸共せず入って来たのはレオナ…
だが食堂中の視線を集めたのは彼ではなかった
「な、なんで氷の女王が食堂に…」
「嘘だろ、あのお方がここに来るなんて！」
「ま、まま間近であのご尊顔を拝めるとは…」
白いワンピース型の制服
裏地は漆黒、そして真っ白な髪をなびかせて入ってきた一人の女子生徒
コツ…コツ…コツ…
氷のような瞳でじろりとレオナを睨む彼女こそが、氷の女王A・ホワイツジェイなのだ
「レオナ・キングスカラー」
凛とした声が食堂に響く
先程まで騒いでいた生徒たちは彼女の言葉を聞き漏らすまいと静まり返っていた
「なんだ、氷の女王様よお」
「あなた…留年、ですって？」
歯に衣着せぬ物言いにレオナは舌打ちをこぼす
「だったらなんなん」
だ、を言い終わる前にAが彼の目の前に一枚の書類を突きつけた
「私も留年する事にしたわ」
なんとも情けない悲鳴で食堂が埋め尽くされ、ザワザワと一気に生徒たちは騒ぎ始める
「ああ？傷の舐め合いでもしようってか？」
ハッ笑わせる…そう吐き捨てるレオナに彼女は追い打ちをかけるように続けた
「あなたが留年と聞いて、急いで学園長にお願いしたのよ」
気だるげにしていたレオナが眉を顰める
「レオナ・キングスカラーと一緒に卒業したいから私も留年にして欲しいって」
これが後に語られる事になった
【氷の女王雪解け事件】である
この時ばかりはいつも余裕のレオナ・キングスカラーも椅子から転げ落ちていたと今の三年生から目撃証言が上がっていたりする
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ここ(プロフ) - 初見です~！面白すぎます！笑更新待ってます(´；ω；｀) (2020年8月4日 0時) (
レス) id: dc882952f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ(プロフ) - 更新されるのを、いつまでも待ってます！ (2020年5月10日 22時) (レス) id: 18ff0564c7 (このIDを非表示/違反報告)
普(プロフ) - それな！更新待ってます (2020年5月7日 11時) (レス) id: f163eb0bcd (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - 更新……待ってます……（泣） (2020年5月6日 21時) (レス) id: 1d2705384c (このIDを非表示/違反報告)
普(プロフ) - 最初何これ〜と思っていたんですけど、凄く良いじゃないですか！これからも頑張って下さい！（かわいいいいいい！ (2020年3月25日 20時) (レス) id: f163eb0bcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つぐお | 作成日時：2020年3月25日 3時
