Story_18 ページ20
あれから数日が経ち、現在は8月28日の深夜。
中々の眠れなくてベッドから抜け出し、部屋を出る。
すぅ、と大きく息を吸って深呼吸をすれば、こちらへ足音が近づいていた。
｢…マオ｣
｢Aも起きてたんだね。私も眠れなくって｣
えへへ、と幼さを残しながらも笑う彼女。
…しかし久しぶりに会ったな、なんて思う。
ここ最近、他の団員の話によればマオは修行をしているらしい。
それ故に日中は会わず、夜も私は一人で食事をとっているので機会がなかったのだ。
｢…ねぇ、私と手合わせして！｣
その唐突な発言は、珍しく好戦的であった。
元々戦闘は苦手だった彼女が前向きになるとは、それほど修行を積んだのだと感じる。
｢あぁ、いいよ。｣
二つ返事で返せば、お互いの流れは一変した。
じっと顔を見つめると、段々真剣な顔付きになっていく。
その時だ。拳が飛んできたのは。
｢…危ないな｣
そう言いながら、かなり速かったと少し考える。
…と言っても、私だって何もしていなかった訳では無い。
私はクロロ…いや、団員がいない間を狙い、ヒソカへ稽古を頼んでいた。
…
深夜。
私達は誰にも見られぬよう、組手をしていた。
｢君から言ってくれるとはね♢
何かあったのかい？｣
にんまりと笑みを浮かべながら、ヒソカは私に問う。
｢別に。強くなりたいだけだ｣
｢本当にそれだけ？｣
表情一つ変えずに私を疑う彼は、中々手強い。
…まぁ、ヒソカになら話してもいいか。
コイツもクロロと戦う為に旅団に入ったのだから。
｢……此処から逃げ出そうと思ってる｣
｢ふぅん…意外だね♧それは今度のヨークシンの時にかい？｣
｢まだ決まってない。逃げられるようなら、その時だ。｣
そう言うと彼は私を見定めするように視線を向けた。
何を考えているんだ、と思ったその時、彼は口を開けた。
｢手伝ってあげようか？｣
｢は？何言って…｣
｢だから、君の逃亡に♡｣
彼はそう言いながら、私の右足を蹴り飛ばした。
………
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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます！頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (
レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(･_･; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2018年4月12日 1時
