Story_14 ページ16
｢それにしても、Aって…♧｣
｢何だ｣
｢ツンデレ、だね♡｣
｢一生黙っててくれ｣
…本当にコイツというやつは。
洗い物は一気にして終わらせたいので、私はヒソカが食べ終わるのを待っている。
酷いという言葉が聞こえたが気にしない。
｢あぁ、それと…君ってもっと鍛えないの？｣
｢鍛…える…？｣
｢さっきの僕に向けた殺気はプロ顔負けだったよ♤
旅団へくる前に何かしていたのかい？｣
何かしていた…か。
マオと此処に来るまでに気づいたのだが、私達はこの世界に来る前のことを殆ど覚えていない。
分かったことは自分の事とHUNTER×HUNTERの事…と言いたいところだが、それも曖昧である。
未来も…ハンター試験もヨークシンのことも、何が起きていたかハッキリと思い出せない。
ヨークシンについては団員の誰かが死んでいた気がするが、その誰かも分からないままだ。
｢鍛えるといっても、どうやって…｣
｢体力作りをして、実践を積む♢
君の場合は殆ど実践だね♤｣
｢…俺を死なせる気か｣
｢だって身体能力はもう十分だろう？｣
どういう意味なのか。
私にそんな人離れした体力は無いはずだ。
なのに彼は…十分だと？
｢自覚してないんだね♧
なら、僕と一度戦ってみるのは…♥｣
｢その必要は無い｣
｢…く、クロロ…！｣
グッドタイミングだ。
彼が興奮する前に来てくれたのは本当に感謝したい。
｢お前のせいでマチが飯を作れず迷惑している。
…食べ終えたのなら、退いてもらいたい｣
後ろを見るとパクノダはキッチンにいたが、マチはヒソカをじっと睨んでいた。
本当に嫌なのだろう。気持ちは分かる。
｢ごめんごめん、団長♢
シチュー美味しかったよA、じゃあね♡｣
手を振りヒソカが帰っていくのを見ていると、隣のクロロは私の事を珍しい物を見るかの様に見ていた。
｢…何だ｣
｢ヒソカがここで飯を食うのは初めてだ｣
｢え？…待て、まさか｣
｢お前もマークされているんじゃないか？
青い果実とやらとして｣
｢…最悪だ｣
肩を落としていると、後ろから本当にバカね、と少し高めの声が聞こえたのでとりあえず足を踏んでおいた。
…
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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます！頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (
レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(･_･; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2018年4月12日 1時
