Story_24 ページ27
あれから月日が流れ、二年という時を過ぎようとしていた。
私が逃げたことにより、当時のクロロとヒソカは険悪状態であったが……現在は何とか成り立っているようだ。
｢おはよう、A♡
今日もうなされていたけど…大丈夫かい？｣
｢…あぁ。気にしないでくれ｣
あの日から私は、頻繁に夢を見るようになった。
流れる夢はどことなく懐かしさを感じ、それと同時に嫌悪感がある。
そんな共通点を持ちながらも、様々な光景の夢を見ていた。
…まぁそれは、全て見覚えのない事ばかりなのだが。
｢着替えてくるから、その間に紅茶頼む。｣
｢はいはい♢｣
部屋から出て顔を洗うために洗面所へ向かう。
よく鏡を見れば、また隈が出来ていた。
今のところ、私と彼はホテルを転々としている。
だが何者かの視線を感じ、最近は眠れない日々が続いていた。
…早く着替えてしまおう。
こんなことで頭を悩ませていても意味は無い。
畳んでおいたシャツに腕を通し、ある程度の身支度を整える。
リビングへと戻るとヒソカが紅茶と朝食を用意していた。
ありがとう、と言って食事にありつけばねっとりとした視線を感じた。
｢…何だ｣
｢髪、結局伸びないままだったね♤｣
…今、彼が言った通り、私の髪は伸びていない。
身長や顔つきも…全体的に成長している筈なのだが、髪だけは短いままだ。
別に不便ではなかったから、放置したままでいた。
｢髪は短くていい。邪魔だし｣
そう呟けば不満そうな顔をされたが、私は無視してトーストを食べた。
｢あぁ忘れてた♧僕、友達に…"イルミ"に会ってくるから定食屋で待ち合わせをしよう♢｣
そういえば彼もハンター試験に参加するんだったな、とふと思う。
私が例の取引で話したことにより、ヒソカは何一つ隠さず話すようになった。
それはそれでどうかと思うのだが。
｢…ヒソカ、合言葉は？｣
｢ステーキ定食、弱火でじっくり♡｣
｢合格｣
短い会話を終え、食器を片付ける。
荷物整理は前日に済ましてあるから、私はもう試験を受ける準備はできている。
横目で確認すれば、彼もそろそろ出るようだ。
2人でホテルのチェックアウトをするため、暫くの間お世話になった部屋を後にした。
……
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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます！頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (
レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(･_･; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2018年4月12日 1時
