Story_20 ページ22
予定時刻の少し前…夜までは自由行動との事だった。
ここではすることがないのだろう…拠点から出ていく団員達。
自由とはいっても、私は強制的にクロロと行動するのだが。
｢…で、お前は行かないのか？｣
｢うーん…君達に着いていくよ♡｣
一人残っていたヒソカに聞けば、私達と同行するらしい。
もしかして作戦だけではなく、一日中ついてまわる気なのかコイツ。
少し呆れていると、クロロは立ち上がって私とヒソカに視線を向ける。
｢古書とは別で調べたい物がある。来るか？｣
そう聞かれ、頷いて返事をした。
…勿論クロロにではなく、ヒソカに。
予定より、少し早く逃走を図ることになりそうだ。
…
向かっている場所はどこだ、と聞けば他の競売会場らしい。
｢あぁ、忘れていたがドレスコードが必要だ。｣
｢…会場は殆ど正装なんだな｣
｢何処でもマナーは必要だからね♢｣
三人で歩くとやはり目立つようで、異様な視線を向けられている。
後で彼らを着替えさせれば問題ないか、と思っていると一つ疑問が浮かぶ。
｢ドレスコード……｣
｢どうした？｣
｢あぁ、いや…確認とか有るのかと思って｣
｢…ある訳ないだろう。別にお前が着たい方を着ればいい。｣
私達の会話に首を傾げるヒソカ。
コイツだけは私の性別に気づいているのかいないのか、未だに謎である。
｢Aが女だという事実を知っているか？｣
｢…やはりそうだったか♤一応、勘づいてはいたよ♧｣
クロロがそう聞けば、あぁそうかと一人で納得していた。
…しかし、まぁ聞いての通りだが、話は噛み合っていない。
｢どちらを着るんだい？｣
｢スーツの予定だ。…何だよ｣
質問に答えるのスーツが不満なのか、二人してこちらを見てきた。
動きやすさ、重さを考えるとスーツの方が良い筈なのだが。
｢ドレス着た方がいいんじゃないかい？｣
｢そうだな、確かに女役は必要かもしれない｣
｢…最初から俺に選択させる気はなかっただろ｣
そう文句を言えばクロロは頭を小突いてきた。
………
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のばら(プロフ) - 名無しさん» いえいえ。これからも応援してます！頑張ってください。 (2018年7月2日 18時) (
レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - のばらさん» 初めまして、コメントありがとうございます。先程表記ミスの話を修正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2018年7月2日 1時) (レス) id: 3c8a0d7009 (このIDを非表示/違反報告)
のばら(プロフ) - 初めまして。この作品とても面白いです。けど、途中からマオちゃんの名前が(美少女)という風に表示されていて、直して欲しいなって思っています(･_･; (2018年7月1日 21時) (レス) id: efdbc48396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2018年4月12日 1時
