�� ページ24
「どんな魔術なの？」
「うーん、一種の認識阻害かな？『俺たち６人とAちゃんが親しくしているのは自然なことで、それに対して過干渉しない』ようになる魔術。詳しい造りは、ちょっと知らないけどね。結界構築はきりやんの得意分野だから。俺たちは言われた通りの場所に、結界の触媒を学校中に設置しただけ」
へぇ、きりやん君ってそういうのが得意なんだ。
確かにマメそうだし、頭も良さそうだし。
完全に眼鏡のイメージからだけど。
「あと、これは親からの指示で『俺たち６人に関することはAちゃんの言うことを全面的に信じ、保護する』って魔術も入れてあるから安心して」
そう言われてハッとする。
確かに、先ほど言われた認識阻害？のみだと、仮に私たちの関係が悪化しても誰も助けてくれないということになる。
そう思うとゾッとした。
「Aちゃんはそんなことしないと思うけど……俺たちのことで嘘ついたり、不利になるようなこと言い触らさないでね？結界解除しちゃえば、形成逆転しちゃうからさ」
冗談めかして言うけど、ナカム君の目は笑っていない。
怖い、怖いぞナカム君。
「あとはまぁ……一応、安全対策の結界も張ってある。一定以上の魔力を持った者が学校に侵入してきたら、知らせてくれるやつ。これはスマイルが構築担当してる」
へぇ、スマイル君もできるんだ。
そう思ったが、危険はないんじゃなかったか。
「さっきはああ言ったけどさ、Aちゃんはともかく、俺たち６人の魔力が目立っちゃうんだよね。全員が同じ学校に通うのは初めてだからさ。だからこれは、どちらかと言うと俺たち向けの対策。ただ、巻き込む可能性がないわけじゃないから、頭の隅に入れておいて」
それは、巻き込まれるのは私だけで済む問題なのか？と思ったが、彼らの事情は知らないのであえて触れないでおこう。
「とりあえず、初日の準備がなんだったのかは分かった。あと、校門で言ってた"処理"がなんなのかも。……あ、さっきの『身近な人だと処理がどうなるか』って話は？」
「あぁ、それはね……認識阻害と言っても、そこまで強力なものではないんだ。それこそ、洗脳レベルにまでなっちゃうとルールに抵触しちゃうからね。だから、あくまで何となくそういう気が起きないようにするだけ。だから強い興味を持ってしまったら、程度は抑えられるけど完全に消し去ることはできない」
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橘(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます！励みになります。 (2022年11月6日 5時) (
レス) id: 0b8a193a96 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - とても面白いです続き楽しみにしてます (2022年11月4日 22時) (レス) @page26 id: 238b034c25 (このIDを非表示/違反報告)
橘(プロフ) - すいみん。さん» コメントありがとうございます！自分なりに意識してる部分なので、そう言って頂けるととても嬉しいです……！なるべく早く更新できるように頑張りますー！ (2021年9月13日 1時) (レス) id: ba43170f7a (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - ｱﾜ…めちゃくちゃ面白いです。詳しく周りの様子や自分の気持ちなどを書かれてるためか、なんかすごい自分がその小説の中にいるのではないか?と思ってしまいます。次の更新待ってます!頑張ってください! (2021年9月12日 23時) (レス) id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
橘(プロフ) - 狛村さん» コメントありがとうございます！励みになります……！！シンプルに面白いと言って頂けるのが本当に嬉しいです。更新頑張りますね！ (2021年9月9日 15時) (レス) id: ba43170f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘 | 作成日時：2021年9月8日 9時
