シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ25)

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第373話　マンションに帰るページ25

目の前にいるジェジュン。

わたしに何か声をかけているのはわかったけど、何も考えずにただジェジュンを見ていたから、返事が出来なかった。

JJ「顔色が悪いけど、どうしたの？」

しゃがんでわたしの頬を優しく包み込むその手が温かくて、泣きそうになる。

涙を我慢したいから、ブランコの鎖をギュッと握りしめた。

JJ「言ってくれなきゃ、わかんない」

コツンとわたしのおでこにジェジュンのおでこが当たる。

黒くキレイな瞳が心配そうに歪むから、わたしの心が痛んでしょうがない。

「……ごめんなさい」

掠れて声にならない謝罪の言葉。

JJ「帰ろうか」

手を取ってわたしを立たせる。

「うん…」

繋がれた手に引かれるまま、わたしのマンションへと帰った。

・

JJ「座って」

ソファに座るように言われる。

JJ「コーヒー淹れるから、待ってて」

「わたしがっ」

JJ「いいから、座ってて」

立ち上がりかけてたけど、肩を上から優しく押さえられて渋々またソファに座った。

キッチンへと向かうジェジュンを見ながら、また迷惑をかけてしまったと事に気付いて、どんどん心が沈んで行く。

どうしてあの時、ジェジュンの部屋に入ってちゃんと言わなかったんだろう。

自分だけで色々悪い方に考えて、逃げて来てしまった。

ユチョンさんに言われたことは、わたしのジェジュンへの接し方が悪いからで、前向きに考えて直していかないといけないところ。

チャンミンのことだって、ちゃんと話せばきっとジェジュンだってわかってくれる。

男だろうが女だろうが友達が看病しに来てくれたことは、隠すことでもなんでもないよ。

わたしだって陸たちやチャンミンが病気になったら、看病してあげたいって思うもん。

これって普通のことで、特別なことじゃない。

・

JJ「お待たせ。熱いから、気をつけて」

ジェジュンにコーヒーを渡されて、受け取った。

「ありがとう」

猫舌ですぐに飲めないから、湯気のたつコーヒーをジッと見つめてると、

JJ「聞きたいこといっぱいあるけど、先に話す？」

「…うん」

小さく頷くと、ジェジュンに頭をよしよしと撫でられ「全部ちゃんと言うんだよ」なんて、子供に言うみたいに言われた。

「また子供扱い…」

JJ「いっつも逃げる子は子供だよ」

でしょ？って顔を覗き込まれて言われると過去何回もジェジュンから逃げたことを覚えてるから反論なんか、出来るはずがない。

うぅ……