シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ24)

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第372話　ここにはいられないページ24

ジェジュンの部屋の前。

わたしはどんな顔をしてこの部屋に入ればいいのかわからくて、ただ俯いて立っていた。

自分がジェジュンの彼女としてどんなに至らないかはわかってたけど、ユチョンさんに不安で大変なんて言われて、どんなに努力して頑張ってもわたしはジェジュンに相応しい彼女にはなれないんだって……

こんなに好きでどうしようもないのに、気持ちだけじゃやっぱり無理なんだね。

いつかジェジュンとは終わってしまうなんて最初からわかってたし覚悟もしてたけど、終わりはすぐに来てしまうような気がしてすごく胸が痛い。

わたしが悪いんだ。

全部わたしが悪い…

チャンミンを心配することがそんなにダメなことなんて思ってもなかった。

だけどどんなに考えても、何がダメなのかわからない…

わからないからいつだってジェジュンを怒らしてしまう。

こんな彼女、

いらないって思うよね…

胸が締め付けられて痛すぎて、ここにわたしはいちゃダメなんだって思ったら、足が勝手に玄関に向かっていた。

リビングを通り過ぎる時に、ユノさんに「Aちゃんどうしたの？」って声をかけられたけど、苦笑いとともに「帰ります」とだけ言うのが精一杯で。

YN「ちょっと、Aちゃん」

引き止められたけど、振り払って宿舎から飛び出した。

早く一人になってもっと考えなくちゃ。

わからないけど、どうしたらいいか答えを見つけないとジェジュンと顔を合わせられないよ。

少しでも長くジェジュンの彼女でいたいから。

・

「あっ」

部屋の前まで来て、宿舎にカバンを置いて来てしまったことに気付く。

鍵も携帯も財布も全部、カバンの中。

戻りたくないから、わたしは途方に暮れてしまう。

「バカだな、わたし」

情けなくてどうしようもない。

こんなんだから、ダメなんだ。

自嘲気味の笑いが口から零れていく。

宿舎に戻る気にもなれないから、どうしようかと迷ってふらふらと歩き出した。

近くの公園に入って、ブランコに座る。

しばらくゆらゆらブランコに揺られてると、

JJ「なにやってんの？心配させないで」

わたしのカバンを持ったジェジュンが額に汗をかきながら走ってくる。

「ジェジュン…」

JJ「俺の部屋に来てって言ったよね？」

「……………」

JJ「なんで勝手に帰るの？」

「……………」

JJ「A？」

「……………」