シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ12)

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第360話　朝ごはんページ12

散々頬をスリスリされたから、メイクが落ちた。

ブーブーと文句を言ったけど、

JJ「メイクなんかしなくてもかわいいから、別にいいよ」

なんて、さらっと言う。

かわいいとは思ってないけど、ジェジュンに言われたらやっぱり嬉しいし、胸がドキドキする。

こうやってまたわたしをジェジュンの虜にしてくんだから･･･

ほんとにもう、困るよ。

この天然たらしめっ！

．

メイクを直し終わると、

JJ「お腹空いたね。ご飯用意してもらおっか？」

わたしの返事も聞かずに、フロントに電話して朝食を頼んでいた。

JJ「すぐ持って来てくれるって」

その言葉通り、しばらくしたらテーブルに美味しそうな料理が並ぶ。

一瞬にしてわたしの目がキラキラと輝いた。

JJ「座って、A」

ジェジュンの横にちょこんと座る。

JJ「はい、お箸」

自然にお箸を受け取って、気付いた。

こういうことって、わたしがすることじゃないの？

今まであんまりしたことなかった気がする･･･

全然気がつかないダメな彼女だ。

「ごめんね･･･」

急にしょんぼりするわたし。

JJ「えっ、なにが？」

「お箸とかお皿とか、取ってあげるのってわたしがすることじゃない？」

JJ「俺がしてあげたいから、Aはしなくていいの」

そう言いながら、湯のみにお茶をついだり小皿にお料理を取り分けたりテキパキするジェジュンを見てるとお母さんみたいだなって思った。

「ジェジュン、お母さんじゃん」

JJ「よく言われる。東方神起のオンマって」

「オンマ？」

JJ「韓国語でお母さん。で、ユノがアボジ。アボジは、お父さんね。で、ユチョンとジュンスとチャンミンが息子たち」

家族図を頭の中で描く。

なんて、美形一家なのっ。

「そっか、ジェジュンはユノさんの奥さんかっ」

久々の二次元モード発動で、なんだかニヤニヤしてしまう。

仮にもジェジュンは、彼氏だというのに。

だって、ユノさんとジェジュンってなんだかお似合いなんだもん。

JJ「そう言われると複雑かも。ユノは好きだけど、俺おっとこだしー」

「３人も子供がいるくせにっ」

からかうとジェジュンがムッとする。

JJ「A、俺の子3人産んでもらうから覚悟してっ！」

「えっ？」

なんでそうなるの？

JJ「えっ？じゃない。本気だからね」

至って真顔で言うから、焦ってしまう。

JJ「じゃあ、ご飯食べよっか」

ニッコリ笑うジェジュンの変わり身の早さにわたしはついて行けそうになかった。