シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ11)

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第359話　ぎゅっしてちゅっ♪ ページ11

「ジェジュン･･･」

手を伸ばして紙袋を受け取る。

JJ「似合うと思って俺が選んだ。目の前で着替えてくれんの？」

ジェジュンが笑ってちゃかしてくれたから、胸の痛みが和らいだ。

「そんなことするわけない！」

胸に紙袋を抱きかかえ、再びパウダールームへ。

紙袋から服を取り出す。

出て来たのはベージュのゆるいドルマンニットワンピース。

ホッと胸を撫で下ろす。

よかった･･･これなら着れそう。

デザイン的にもサイズ的にも･･･

そして、
深いところでいまだ傷つてるココロ的にも･･･

紙袋から全部出すと、最後にブラジャーが出て来た。

フリルのパンツとお揃いのもの。

サイズを確認するとジャスト。

クリスマスを一緒に過ごした次の朝もそうだったことを思い出した。

あの時は色々あって深く考えなかったけど、

「なっなんで･･・」

わたしのサイズ知ってるのっ！

お姉ちゃんが買って来たって言っても、お姉ちゃんはわたしの胸のサイズなんて知らないハズ。

･･･ジェジュン
恐るべしっ！

なんておどけてみるけど、正直胸の中がモヤモヤする。

だって、それだけ女の人を知ってるってことでしょ。

わたし以外の誰かを愛してた事があったなんてわかってるけど、ジェジュンの過去の彼女に嫉妬してしまう。

「どうしようもない･･･」

過去は誰にも変えられない。

いまはわたしと一緒にいてくれるんだから、それが事実で真実。

だから、

気になるけど気にしないもん！

浴衣を脱いで、フリフリブラジャーを付ける。

かわいすぎてなんだかわたしの胸じゃないみたい。

手早く茶色のインナーを着て、勢いよくニットのワンピースをかぶった。

ストンと裾が膝よりも10センチほど上で止まる。

最後に茶色のタイツを履いて鏡で見ると、自分で言うのは恥ずかしいけど似合ってる気がした。

この服に見合ったメイクをすれば、ちょっとはわたしの顔もかわいく見えるかな。

慣れない手つきで精一杯かわいいメイクを頑張った。

．

すべてを終えて、パウダールームから出るとジェジュンはわたしを見るなり尻尾をブンブン振って飛んで来る。

JJ「めっちゃ、かわいい！！！」

タックルされるような勢いに、二三歩後ずさってしまう。

「ちょっと、倒れるっ！！！」

JJ「だってかわいいから、ぎゅっしてちゅっする！」

わたしを抱き寄せて、頬と頬をスリスリしてから、ジェジュンは言ったことを実行した。

何回するんだってぐらいに、

ぎゅっしてちゅっ♪

って･･･！！！