＊44 シスコンな弟 ページ44
ナナミは、「絶対何かあったら相談して」と何度も念を押して、帰って行った。
ソファに深く座って、宙を見つめる。
「はぁ〜〜〜」
やっぱりナナミが言うことは、普通の人なら誰しもが思うことかもしれない。
好きで好きで堪らなく恋しい人が、チャンミンってだけなのに･･･
チャンミンにわたしが相応しい人なんかじゃないってわかってるけど、チャンミンが「好き」だと言ってくれたから、いつか覚める夢でも彼女でいたい。
婚期なんて逃したって、いまチャンミンといれればそれでいい。
この先、誰とも恋も結婚出来なくても、チャンミンの彼女でいれた時があったってだけで、幸せに生きて行ける自信がある。
「･･･好き。こんなに好きなんだもん」
チャンミンを想うだけで、胸が痛くなってキュンとする。
すぐに韓国に帰ってしまうけど、今日の夜は会える。
ちゃんとお化粧して、かわいい服を着て、チャンミンに会いに行こう。
こんな風に恋して、ウキウキしたのは何年振りなのかわからない。
「ふふふ」
自然と顔全体がふにゃ〜と緩んでしまう。
なんてわたしは幸せなんだろうね。
．
「おいっ！」
「おいっ！Aっ！！！」
自分の世界に入っていたわたしは、急に名前を呼ばれて驚いた。
「ビックリするでしょ！バカ翔太っ」
目の前に立っていたのは、我が弟。
翔太「昨日、帰って来なかっただろ。どこ行ってた？」
チャンミンと一緒のベットに寝たことを思い出して、顔が少し赤くなる。
「どこでもいいでしょ」
翔太「あぁ？オトコでも出来たか？」
真上からわたしを見下ろして、不機嫌そうに眉根を寄せる翔太。
「オ･･･ｵﾄｺって･･･そんなわけないでしょ！」
不自然なくらいわたしは慌ててしまった。
翔太「わかった。オトコだな」
なぜかすごく睨まれる。
「うぅ･･･」
わたしの弟、翔太、23歳。
おねえちゃん大好きの厄介な子。
昔から少しでもわたしの近くに男の人がいるってだけで、警戒し威嚇する。
ただのクラスメイトでさえ、ダメだったもんな･･･
この極度のシスコンは、年々激しさを増してる気がする。
そもそも、わたしはまったくモテないのに･･･
なんで、こんなにお姉ちゃんを守ろうとするかな〜
翔太「Aは、ウソつけないな」
クスっと笑った。
「うるさいっ！何回、お姉ちゃんって呼べって言ったらわかるのっ」
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - ひかり♪さん» やめられませんねっ！ (2012年5月2日 13時) (
レス) id: c99803d11c (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - chizuさん» ひっそり片隅で妄想中です。なので、人気があるとかちょっと驚いてしまいます。わたしの中では、chizuさん大人気ですよ！もう何度読み返したかわかりません。ｽﾄｰｶｰのようにｗ (lllﾟДﾟ)ﾋｲｨｨｨ!! (2012年5月2日 13時) (レス) id: c99803d11c (このIDを非表示/違反報告)
chizu(プロフ) - あまりたくさん小説を読んでないので…すっごい人気のある方でビックリしました(☆∀☆)今まで気付かなかったあたしイヤン…。じっくり読ませていただきます♪ヽ(´▽｀)/ (2012年5月2日 2時) (レス) id: 323c550303 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - chizuさん» うわぁー、まさか見つけていただけるとは思いませんでした。すごく恥ずかしいです(*ﾉｪﾉ) 文章苦手で･･･サラッと読み飛ばして下さい。 (2012年5月2日 2時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - 彼らのおかげで、同じ想いの人と触れ合えて嬉しいです。いつもコメ、ありがとうございます<(_ _)> (2012年5月2日 2時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/lovemax-yumera/
作成日時：2011年11月28日 1時
