11話 ページ28
一海Side
「これが最後の……祭りだぁ!」
龍我と共に敵に向かっていく。
「美空は任せろ!お前はやつを頼む!」
俺は浦賀と対峙して、ドッグタグを握りしめた。
「仮面ライダー、舐めんじゃねぇぞ」
「フンッ、面白い。受けて立とう」
俺は三羽ガラスの想いを胸に浦賀に向かっていった。
「激戦!激昂!激震!これが俺の力だ!!」
「どれほどのものかと思えばその程度か」
浦賀は俺のスピードに対応してきて、攻撃まで仕掛けてきた。
ファントムビルドの体からミサイルが飛んできてそれが俺に命中する。
「ホワイトパネルを得た俺が、絆如きで強くなった気でいる貴様に負けるわけが無い。俺がナンバーワンだ」
俺はドッグタグを握り締めて笑いだした。
「何がおかしい!」
「お前は何も分かってねぇ。俺達仮面ライダーはな、大勢の希望を託されて戦ってるんだ。半端な覚悟じゃ務まらねぇ。心の火を燃やして、みんなの想いに応える。それが、宿命として仮面ライダーを選んだ俺達の生き様なんだよ!心火を燃やしてぶっ潰す」
俺は浦賀の攻撃を止めて逆に攻撃を与えた。
浦賀は焦って俺にミサイルやら必殺技やらを打ってくるが全く効かなかった。
赤羽のシールドのおかげで。
俺は青羽の剣を生やし、浦賀を切り付ける。
そして黄羽の高速飛行で突進した。
「こんな力がどこから…」
「俺の前に、ひれ伏せ!」
最後は全てをまとめた必殺技で浦賀を倒した。
「俺の方が、はるかな高い能力を備えていた。なのにどうして。この差はなんだ?」
「俺には守るべきものがあって、お前にはそれがなかった。それだけのことだ」
白いパネルが落ちて、浦賀は消滅した。
戦いが終わり、俺はフラフラの状態で歩いた。
「グリス!」
「みーたん…」
「ありがとう」
「礼なら、あいつらに言ってやってくれ。あいつら、俺のために…」
あいつらが俺を呼ぶ声がする。
幻聴…か。
ん…?いや、違う!
あいつらが俺に向かって走ってくるのが見えた。
「お前ら!なんで?」
「いや成分抜き取られたら逆にピンピンしちゃって」
「ほーら動く動く!」
「ほらあれじゃない?デトックス効果!」
「死んだんじゃねぇのかよ」
「あぁ、そういや桐生戦兎がなんか言ってたな。死んだと思わせた方が気持ちの高ぶりでハザードレベルが上がるとか何とか」
「なんだと…?悪魔の科学者がぁ!!!」
でも、良かったよ、お前らが生きてて。
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作者名:Non | 作成日時:2020年8月8日 18時