13話 ページ14
エボルトは龍我を見つめ、私の首に手を回してきた。
『くっ……』
苦しい…。
エボルトの腕を掴んでみるけど、力が緩むはずもなく、そのまま持ち上げられてしまった。
足が地面につかない。
息が…出来ない…。
龍我の声…。私を呼ぶ声がする。
｢失望したよ。人間がこれほどまでに弱いものだったとは…｣
｢ふざけんな…Aは俺が救う｣
やっと、名前呼んでくれた。
『龍我…』
龍我はフルボトルを取って変身した。
エボルトが龍我に吸収されてその場に倒れる。
｢A！｣
由衣さんが私の肩を抱いて揺らす。
｢守ってくれてありがとう｣
そう言って私に笑顔を見せてくれた。
荒れる息を整えながら龍我を見る。
｢あれが…｣
｢仮面ライダークローズエボル｣
｢こいつはいい！最高のエネルギーになりそうだ！｣
キルバスと龍我の最終決戦が始まった。
仮面ライダークローズエボルはキルバスを圧倒的に凌駕する力を持っていて、完全体になったキルバスに確実に攻撃をくらわせた。
でも蜘蛛の糸で自由を奪われ、必殺技をくらってしまった。
『龍我！』
龍我は倒れそうになりながらも立ち上がった。
地球を守るために。
｢たしかに、昔の俺は自分のために戦ってた。でも、
キルバスを目で捉えると必殺技を繰り出す。
あっという間にキルバスを倒した龍我は誰よりも眩しかった。
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作者名：Non | 作成日時：2020年8月8日 18時
