第二話 恒例行事 ページ4
1年B組。此処が私の新しい教室。
愁「それじゃあA、放課後迎えに来るから待っててくれ」
『わかった…』
(えっと、私の席は…此処だ)
窓側から3列目の後ろから2番目。窓側から出席番号順で並んだ席。机に置かれた数枚のプリントに目を通し、担任の先生が来るのを待つ。
黒板には「祝入学」と書かれ、桜や桐先高校の校舎の絵が描かれている。
「ねぇねぇ、朝校門で男子と写真撮ってたよね?」
_____始まった。
『え?うん撮ってた』
「彼の名前、なんていうの?」
『藤原愁、だけど』
「もしかして藤原君と付き合ってたりするの!?」
『只の幼馴染だよ』
「幼馴染なの!?良いな〜!」
恒例行事。それは愁に関する質問攻めである。
私と愁は一緒にいる為、多くの外部生が私と愁について質問してくる。昨年はあまりなかったから少し疲れる…。
「連絡先交換しない?」
『え…っと』
「私、直接声かけてみようかな〜」
「何が好きとかある?」
「藤原君、何部に入るの??」
?「_____其処までにした方が良いよ。Aが困っているわ」
「え…?」
『_____詩音!?』
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作者名:i | 作成日時:2023年3月21日 22時