不釣愛 [藤原愁] (ページ27)

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第二十四話　偶然の連続ページ27

Aside

今日の選手選抜で私は無事メンバーに入ることができた。正直六中でギリギリだった。
愁は先輩に選抜メンバーで食事に誘われたから、私は図書館に寄って本を返してから帰ることにした。

望月「高槻ちゃん！どこ行くの？」

『も、望月先輩！？…図書室ですけど』

望月「奇遇だね。俺も今から図書室行こうと思ってたんだ」

『そうですか…』

望月「…高槻ちゃんって、藤原の事好きなの？」

(いきなり何を言い出すのこの人！？)

『な、なんですか急に…』

平然を保て…悟られるな…

望月「前に詩音に用があって1年の教室にったら、二人で話してるの聞こえちゃって」

『え…あぁ、あの時』

望月「で？どうなの？」

『先輩には関係ありません…』

望月「…そっか～じゃあ、彼氏はいないんだ？」

『…本当に先輩には関係ないと思うのですが…』

望月「それが関係あるんだなぁ～」

『え？』

望月「…まぁいいや！」

図書室に着いて、私は本の返却をしようとカウンターへ向かう。

望月「…本の返却？」

『はい。そうですが…』

望月「じゃあ手続しておくね～」

『え？先輩、図書委員なんですか？』

望月「そうだよ？今年から俺が図書委員長」

『えっと、私も図書委員です…その、よろしくお願いします』

望月「そうだったんだ。よろしくね～」

『では、返却の手続きよろしくお願いします。失礼します』

望月「また明日部活でね～」

何なんだあの雰囲気は…？
何かと偶然が重なるような…。確か、以前呼んだ漫画には「偶然が重なれば、それは必然となる」って主人公が言っていたような・・・何が必然なんだろう？